日清食品ホールディングス<2897>を巡る話題が沸騰している。2019年1月に全豪オープンテニスの女子シングルスで優勝した大坂なおみ選手のスポンサーとして注目を集めたほか、大坂選手が優勝杯を手にした2日後に美容関連事業に参入し、新しい日清食品の模索を始めた。さらに日清食品の代名詞ともいえるチキンラーメンの年間売上高が3月1日に史上最高を更新するなど多様だ。

日清食品は2017年3月期から2021年3月期までの5年間の中期経営計画で、インスタントラーメンのほか菓子やスープ、シリアルなどの分野でM&Aに1000億円を投じる計画を持つ。

現在までのところ実現したのは英国の食品メーカーであるプレミアフーズへの資本参加や、香港の食品卸売会社MC Marketing&Salesの子会社化などだけで、本格的なM&Aはこれから。日清食品の話題の沸騰はまだまだ続きそうだ。

女性向け商品で新しい市場を開拓

全豪オープンテニスで優勝した大坂なおみ選手のウェアの右肩付近に「NISSIN」の文字が縫い付けられていたのは記憶に新しい。日清食品は錦織圭選手のスポンサーでもあり、全豪オープンテニスでは同じ「NISSIN」の文字が錦織選手の右袖でも揺れていた。

この全豪オープンテニスの余韻が残る1月28日に、同社は独自の乳酸菌を配合した美容ドリンク「ヒアルモイスト発酵液」を投入した。皮膚細胞にヒアルロン酸を作らせる機能を持つ乳酸菌液を50ミリリットルのドリンク1本に20グラム配合したもので、価格は10本入りで4000円。

乾燥肌を自覚する100人のモニターに対し1日1本10日間テストしたところ、96人が「変化を実感した」と答えた商品で、同社初の美容ドリンクとなる。インスタントラーメンとは大きくイメージの異なる女性向けの商品で新しい市場を開拓する作戦だ。

美容ドリンク「ヒアルモイスト発酵液」(同社ホームページより)