アウトドア用品を手がけるスノーピーク<7816>が追い風に乗っている。2019年4月に高知県土佐清水市にキャンプ場・スノーピーク土佐清水キャンプフィールドを開設し、同年7月には初の米国子会社「Snow Peak USA」を設立。さらに2020年春には長野県白馬村に物販、キャンプ体験などが可能な商業施設を開業する。

2019年入り早々に、システム開発企業を完全子会社化し、デジタル化を推進する体制を強化。2月12日に発表した2018年12月期決算では営業利益は過去最高を更新。これに伴って中期経営計画を見直し、2021年12月期には2018年12月期比1.53倍の185億円の売上高目標を掲げた。 

2020年代には売上高500億円の達成も目標に据えており、同社にとってはまさに上昇気流をうまく捕まえた格好だ。上へ上へと導く心地よい風はいつまで吹き続けるだろうか。

海外売上比率を50%に

スノーピークのキャンプフィールドは、テントを張ったり自炊する場所を提供するもので、キャンプに必要な道具を全てレンタルでき、利用者は食材を持参すれば、手ぶらでキャンプが楽しめる制度もある。 

新潟県三条市、大阪府箕面市、大分県日田市、北海道帯広市、高知県越知町に続く6カ所目のキャンプフィールドとして4月27日に高知県土佐清水市に、スノーピーク土佐清水キャンプフィールドをオープンする。

白馬村で開業する店舗と野遊びが融合する新たな体験型施設

 長野県白馬村で開業するのは、店舗と野遊びが融合する新たな体験型施設。店舗エリア、野遊びエリア、イベントエリアの3エリアがあり、野遊びのエリアではキャンプ体験やスノーピークのキャンプ用品がレンタルできる。 

1月に子会社化したのはシステム開発やクラウドの導入活用支援、ネットワーク構築などを手がけているハーティスシステムアンドコンサルティング(愛知県岡崎市)。同社とは共同出資でオフィスにアウトドアの要素を取り入れた「キャンピングオフィス事業」を手がける企業スノーピークビジネスソリューションズ(愛知県岡崎市)を設立しており、ハーティスシステムアンドコンサルティングの子会社化後は両社を合併し、成長を加速させる。 

海外展開については2018年11月に英国子会社の「Snow Peak London」を設立したばかりで、立て続けに2019年7月に米国子会社を設立する。こうした取り組みにより2020年代には海外の売上比率を50%までに高め、売上高500億円を目指すという大きな計画を打ち上げた。 

営業利益は2期連続過去最高を更新

その後ろだてとなる業績は、2018年12月期が売上高120億7000万円(前年度比21.8%増)、営業利益9億2500万円(前年度は1億4100万円の赤字)で、利益は過去最高を更新した。2019年12月期も売上高140億円(同16.0%増)、営業利益10億円(同8.0%増)の増収増益予想で、利益は2期連続で過去最高を更新する。 

スノーピークは2019年を「中長期的な成長基盤への投資の年」とし、これからの成長の起点とみなす。今後、襲いかかるどんな天候の変化にも安全に対応できるよう、装備の充実と点検は欠かせない。

文:M&A Online編集部