ラーメン業界で、店舗の買収や将来のM&Aを見据えた持ち株会社体制への移行などの動きが活発化している。ラーメン市場は拡大しているものの、寡占化が進んでおらず、シェア拡大の余地が大きいことが背景にある。
牛丼チェーン店「吉野家」などを運営する吉野家ホールディングスは、2025年10月17日から冬季限定で、2019年に子会社化したラーメン店「ばり嗎」などを展開するウィズリンク(広島市)とのコラボメニューを吉野家の店舗で販売する。
ラーメンチェーン「九州筑豊ラーメン山小屋」を展開するワイエスフードが、ついにM&Aを断行、2025年7月末に焼き肉店運営のYappa(東京都目黒区)を子会社化した。
フジ・メディア・ホールディングスの株主総会で株主提案が否決された米投資ファンドのダルトン・インベストメンツが、陸運業のセンコーグループホールディングスの株式5.01%を、不動産業のトーセイの株式5.0%を新規保有した。
ラーメン店をめぐるM&Aが活発だ。2025年に入り、外食・フードサービス業を対象とするM&Aは18件(適時開示ベース、6月13日時点)を数えるが、その3分の1の6件をラーメン店で占め、さながら“ホットコーナー”の様相を呈する。
京都北白川ラーメン魁力屋を運営する魁力屋が、初の企業買収に踏み切った。同社は2025年9月までに「肉そばけいすけ」「札幌みその一期一会」などのラーメン店を展開するグランキュイジーヌを子会社化する。
牛丼を主力とする吉野家ホールディングスが、ラーメン提供食数世界NO.1を目指すことになった。現在展開しているラーメン店「せたが屋」などの既存ブランドの事業拡大とM&Aによる新ブランドの獲得によって実現する計画だ。
九州筑豊ラーメン「山小屋」を展開するワイエスフードが、2025年4月30日に予定していた米国やメキシコでラーメン店を展開するTajima Holdings(カリフォルニア州)の買収を断念した。
ラーメン業界でM&Aが活発化している。上場ラーメン企業6社のうち3社が2025年4月に相次いでM&Aに踏み切る。年間3件は2010年以降のラーメン業界のM&A(適時開示情報)としては最多だ。
博多ラーメン「一風堂」を展開する力の源ホールディングスが、M&Aに踏み切った。「2028年3月期へのVision」の中で掲げている売上高500億円、営業利益50 億円以上(2028年3月期)という目標の達成に向けた取り組みだ。