「まいどおおきに食堂」「神楽食堂 串家物語」「手作り居酒屋 かっぽうぎ」「つるまる」などを展開するフジオフードシステム<2752>が、沖縄のステーキレストラン「サムズ」を傘下に収めた。

事業の拡大が目的で、これまでに明太子、ドーナッツ、丼ぶり、ラーメンなどをグループ化してきた取り組みの一環だ。

サムズは沖縄で8店舗を展開しており、今後は沖縄での出店のほかフジオフードシステムの展開力を活用して、国内の他地域や海外などへの出店も検討していくという。

サムズレストランの第一号店であるサムズアーカイン宜野湾店の店内は帆船の客室をイメージした装飾が施されており、異国情緒が漂う。東京や大阪などでもアメリカスタイルの沖縄ステーキを味える日は近そうだ。

串からフォークとナイフに握り変えるのか

フジオフードシステムは創業者である藤尾政弘社長が1979年に藤尾実業を創業したのが始まり。1988年に「まいどおおきに食堂」1号店をオープン、8年後の1996年に饂飩「つるまる」1号店をオープンした。メーンの一つである「神楽食堂 串家物語」は2001年に、「手作り居酒屋 かっぽうぎ」は2003年にそれぞれフランチャイズ加盟店の募集を始めた。

2006年に上海に海外1号店を出店してからは海外事業に注力。2008年にハワイに1号店を出店、2013年に台湾とタイに合弁会社を設立、2015年にはインドネシアに合弁会社を設立した。その後、シンガポール、米国、ベトナム、カナダ、フィリピンの企業とライセンス契約を次々と締結していった。

M&Aについては2016年から取り組みを始め、2016年にドーナッツの「はらドーナッツ」と、どんぶり専門店の「どん」を、2018年にラーメンの「サバ6製麺所」をそれぞれ子会社化した。そして今回の沖縄でステーキハウス「サムズ」を展開するグレートイースタンの子会社化につながった。

サムズは3000円から5000円の価格帯でアメリカンスタイルのステーキを提供しており、この価格帯はフジオフードシステムの串家物語とほぼ同じという。会社帰りのサラリーマンが串からフォークとナイフに握り変えるのか。それとも家族連れなどの新たな顧客の開拓につながるのか。沖縄以外の地域での出店に関心が集まる。

フジオフードシステムの沿革
1979 個人事業として藤尾実業を創業
1979 独立1号店キッチンバー「エスカール」をオープン
1988 「まいどおおきに食堂」1号店をオープン
1996 饂飩「つるまる」1号店をオープン
2001 「神楽食堂 串家物語」のフランチャイズ加盟店募集を開始
2003 「手作り居酒屋 かっぽうぎ」のフランチャイズ加盟店募集を開始
2006 海外1号店を上海に出店
2008 ハワイ1号店を出店
2011 シンガポールに子会社を設立
2013 台湾に合弁会社「美樂食餐飲管理有限公司」を設立
2013 タイに合弁会社「MBK Food system CO.,LTD」を設立
2015 インドネシアに合弁会社「PT.MSP」を設立
2015 明太子の「博多ふくいち」に資本参加
2016 シンガポールのサラダ専門店とマスターフランチャイズ契約を締結
2016 ドーナッツの「はらドーナッツ」を子会社化
2016 どんぶり専門店の「どん」を子会社化
2017 米国のベーグルカフェ「Ahabi LLC」とマスターライセンス契約を締結
2017 ベトナムのMesaと マスターフランチャイズ契約を締結
2018 カナダの New One Diningとマスターライセンス契約を締結
2018 フィリピンのCabalen Managementとライセンス契約を締結
2018 ラーメンの「サバ6製麺所」を子会社化
2019 沖縄ステーキの「グレートイースタン」を子会社化