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「すかいらーく」の業績に異変? 人件費高騰で3期連続の減益!
すかいらーくの業績に翳りが見え始めました。2018年12月期の売上高は前期比2%増の3663億6000万円でしたが、営業利益は前期比18.7%減の228億5700万円となりました。2019年12月期も営業利益は同3.7%減の220億円です。
「まいどおおきに食堂」「神楽食堂 串家物語」「手作り居酒屋 かっぽうぎ」「つるまる」などを展開するフジオフードシステム<2752>が、沖縄のステーキレストラン「サムズ」を傘下に収めた。
事業の拡大が目的で、これまでに明太子、ドーナッツ、丼ぶり、ラーメンなどをグループ化してきた取り組みの一環だ。
サムズは沖縄で8店舗を展開しており、今後は沖縄での出店のほかフジオフードシステムの展開力を活用して、国内の他地域や海外などへの出店も検討していくという。
サムズレストランの第一号店であるサムズアーカイン宜野湾店の店内は帆船の客室をイメージした装飾が施されており、異国情緒が漂う。東京や大阪などでもアメリカスタイルの沖縄ステーキを味える日は近そうだ。
フジオフードシステムは創業者である藤尾政弘社長が1979年に藤尾実業を創業したのが始まり。1988年に「まいどおおきに食堂」1号店をオープン、8年後の1996年に饂飩「つるまる」1号店をオープンした。メーンの一つである「神楽食堂 串家物語」は2001年に、「手作り居酒屋 かっぽうぎ」は2003年にそれぞれフランチャイズ加盟店の募集を始めた。
2006年に上海に海外1号店を出店してからは海外事業に注力。2008年にハワイに1号店を出店、2013年に台湾とタイに合弁会社を設立、2015年にはインドネシアに合弁会社を設立した。その後、シンガポール、米国、ベトナム、カナダ、フィリピンの企業とライセンス契約を次々と締結していった。
M&Aについては2016年から取り組みを始め、2016年にドーナッツの「はらドーナッツ」と、どんぶり専門店の「どん」を、2018年にラーメンの「サバ6製麺所」をそれぞれ子会社化した。そして今回の沖縄でステーキハウス「サムズ」を展開するグレートイースタンの子会社化につながった。
サムズは3000円から5000円の価格帯でアメリカンスタイルのステーキを提供しており、この価格帯はフジオフードシステムの串家物語とほぼ同じという。会社帰りのサラリーマンが串からフォークとナイフに握り変えるのか。それとも家族連れなどの新たな顧客の開拓につながるのか。沖縄以外の地域での出店に関心が集まる。
年 | フジオフードシステムの沿革 |
---|---|
1979 | 個人事業として藤尾実業を創業 |
1979 | 独立1号店キッチンバー「エスカール」をオープン |
1988 | 「まいどおおきに食堂」1号店をオープン |
1996 | 饂飩「つるまる」1号店をオープン |
2001 | 「神楽食堂 串家物語」のフランチャイズ加盟店募集を開始 |
2003 | 「手作り居酒屋 かっぽうぎ」のフランチャイズ加盟店募集を開始 |
2006 | 海外1号店を上海に出店 |
2008 | ハワイ1号店を出店 |
2011 | シンガポールに子会社を設立 |
2013 | 台湾に合弁会社「美樂食餐飲管理有限公司」を設立 |
2013 | タイに合弁会社「MBK Food system CO.,LTD」を設立 |
2015 | インドネシアに合弁会社「PT.MSP」を設立 |
2015 | 明太子の「博多ふくいち」に資本参加 |
2016 | シンガポールのサラダ専門店とマスターフランチャイズ契約を締結 |
2016 | ドーナッツの「はらドーナッツ」を子会社化 |
2016 | どんぶり専門店の「どん」を子会社化 |
2017 | 米国のベーグルカフェ「Ahabi LLC」とマスターライセンス契約を締結 |
2017 | ベトナムのMesaと マスターフランチャイズ契約を締結 |
2018 | カナダの New One Diningとマスターライセンス契約を締結 |
2018 | フィリピンのCabalen Managementとライセンス契約を締結 |
2018 | ラーメンの「サバ6製麺所」を子会社化 |
2019 | 沖縄ステーキの「グレートイースタン」を子会社化 |
すかいらーくの業績に翳りが見え始めました。2018年12月期の売上高は前期比2%増の3663億6000万円でしたが、営業利益は前期比18.7%減の228億5700万円となりました。2019年12月期も営業利益は同3.7%減の220億円です。