サザンオールスターズや福山雅治、BEGIN、上野樹里などを抱える芸能プロダクションのアミューズ<4301>が3期ぶりに増益に転じる。売上高も2期ぶりの増収予想で、2019年3月期は所属アーティスも明るい“長調”の気分で迎えられそうだ。

海外市場開拓にクロスボーダー

2019年3月期は大型コンサートツアーが増加し、グッズなどの販売が好調なため売上高は485億円で、前年度比2.6%の増収。営業利益は販売費や一般管理費を抑えることで39億9000万円、同13.7%の増益。当期純利益は固定資産売却益を計上することで36億8000万円、95%もの増益となる見通し。

アミューズは今後の事業展開の柱として海外市場の開拓を打ち出しており、海外公演の開催や現地でのビジネス展開、とくにアーティストに依存しない事業の開発に注力する方針。これまでもシンガポールを中心にエンターテインメント事業を展開するCROONERを子会社化した事例があり、好転した業績を定着させる戦略として、クロスボーダー(海外M&A)も選択肢の一つとなりそうだ。

アミューズが2019年2月13日に発表した第3四半期(2018年4月ー2018年12月)のアーティストマネージメント事業は前年同期比14.1%の増収。事業別の利益も同11.8%の増益となった。福山雅治やPerfume、ポルノグラフィティのコンサートやサザンオールスターズ、PerfumeのCD、コンサートグッズの販売などが収益を支えた。

メディアビジュアル事業では16.3%減収となったものの、部門別の利益は黒字に転換した。大泉洋主演映画「探偵はBARにいる3」などのDVD販売や、佐藤健主演映画「8年越しの花嫁」の劇場配給分配収入などを計上。利益は音楽パッケージ販売手数料(ONE OK ROCK関連)が増益に寄与した。

コンテンツ事業は同19.0%の増収、事業別の利益は26.7%の増益となった。サザンオールスターズ、福山雅治、BEGIN、ポルノグラフィティ、Perfumeなどの旧譜楽曲の販売や旧譜楽曲の二次使用が好調に推移。これに伴って利益も膨らんだ。

プレイスマネージメント事業は同3.8%の減収、事業別の利益は赤字だった。東京ワンピースタワーのフォト・グリーティングなどのパーク内イベント収入が低調だったため、売り上げ、利益とも振るわなかった。