ゴルフのPGMが牽引「平和」の業績見通し、売り上げはコロナ前を上回る

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ゴルフ事業(PGM)と、遊技機事業(パチンコ機、パチスロ機)を手がける平和<6412>の業績が急回復している。同社の2022年3月期第1四半期の売上高はコロナ禍にあった前年同期の約2倍に伸び、損益は営業、経常、当期のいずれも黒字化した。

コロナ前の2020年3月期第1四半期と比べると利益は半分程度にとどまっているが、通期では10%前後の減益にまで戻り、売上高は4%ほど増収となる見込みだ。

パチンコホールの稼働がコロナ前の状況に戻っていないため遊技機事業は振るわないものの、ゴルフ場利用者が増加傾向にあるほか、2020年12月に4ゴルフ場が傘下に加わったことなどからゴルフ事業が好調に推移しており、通期の売り上げ、利益を押し上げると予想する。

感染リスクの低いスポーツとの認識が定着してきたゴルフがどこまで同社の業績を牽引するだろうか。

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ゴルフ場買収が業績に寄与

平和の2022年3月期第1四半期は売上高が前年同期比98.2%増の320億5100万円、営業利益は43億6700万(前年同期は44億1500万円の赤字)、経常利益は43億3100万円(同44億9100万円の赤字)、当期利益は26億3300万円(同58億1300万円の赤字)となった。

事業別にみると遊技機事業の売上高が91億1600万円、セグメント利益が7700万円なのに対し、ゴルフ事業の売上高は229億3500万円、セグメント利益は47億9600万円だった。ゴルフ事業が売上高の3分の2強を占めており、利益は大半を稼ぎ出していることが分かる。

新型コロナウイルス感染症拡大の影響でコンペが減少し、客単価は低下しているものの来場者数が増えたほか、ゴルフ場運営大手のアコーディア・ゴルフ(東京都品川区)と、アコーディア・ゴルフの兄弟会社であるネクスト・ゴルフ・マネジメント(東京都品川区)から取得した石岡ゴルフ倶楽部(茨城県小美玉市)など4ゴルフ場が業績に寄与した。

4ゴルフ場の寄与が11月まで続くこともあり、2022年3月期通期では売上高1507億円(前年度比39.9%増)、営業利益223億円(同約4.2倍)、経常利益214億円(同約3.7倍)、当期利益139億円(同約16倍)と大幅な増収増益を見込む。

【平和の業績推移】単位:億円、2022年3月期は予想

2020年3月期第1四半期 2021年3月期第1四半期 2022年3月期第1四半期
売上高 368.09 161.73 320.51
営業損益 81.02 △44.15 43.67
経常損益 81.72 △44.91 43.31
当期損益 58.57 △58.13 26.33
2020年3月期 2021年3月期 2022年3月期
売上高 1445.73 1077.44 1507
営業利益 235.51 53.11 223
経常利益 232.78 57.99 214
当期利益 158.72 8.65 139

文:M&A Online編集部

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