アンジェス、新型コロナの「高用量ワクチン」臨床試験を準備

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東京都のワクチン接種センター

アンジェス<4563>は開発中の新型コロナウイルスワクチンについて、ワクチンの投与量を増やした(高用量製剤、濃縮製剤)臨床試験の準備を進めていることを明らかにした。

現在、接種が行われているファイザーとモデルナのワクチンに高い予防効果があるため、これらワクチンと同等の効果を持たせるのが狙いで、山田英社長がホームページで公表した。

同社は新型コロナウイルスワクチンの第2/3相臨床試験結果を初夏に公開する予定だったが、分析が遅れており、「WHOが推奨する国際基準に沿って分析を行っており、データがまとまり次第報告する」としている。

同社では高用量ワクチンで製品化を目指す考えで、第2/3相臨床試験と並行して、高用量ワクチンの臨床試験を進めることで、開発のスピードを高める。

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想定よりも時間が必要

ワクチンは投与量が少ないと、身体への負担も少なくなるため、アンジェスは安全性を重要視し、低用量ワクチンで臨床試験を進めてきた。しかし変異株の出現など日々状況が変化するため、ワクチンの効果をさらに上げる必要があると判断し、高用量のワクチンを用いる臨床試験を始めることにした。

3月30日の株主総会で、新型コロナワクチンの第2/3相臨床試験結果の発表の目安を初夏としていたが、現在も分析を続けており、想定よりも時間がかかっているという。

アンジェスのワクチンは、新型コロナウイルスの表面にある突起状のたんぱく質(スパイクたんぱく質)を作り出す遺伝子(DNA)を、プラスミドと呼ばれる環状DNAに組み込んだもので、ファイザーやモデルナのワクチンは、たんぱく質を生成するための情報を運ぶ遺伝子(mRNA)を用いる。

文:M&A Online編集部

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