コロナ禍に打ち勝った「サーティワンアイス」そのレシピとは

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杏仁豆腐フレーバーのアイスクリーム(ニュースリリースより)

B-R サーティワン アイスクリーム<2268>が2021年7月21日発表した2021年12月期第2四半期決算の損益が、黒字転換を果たすとともに当初予想を大幅に上回る増益となった。

前年同期は新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、営業、経常、当期のすべての段階で赤字に沈んだが、今期はコロナ禍の中にもかかわらず、復活を遂げた。

2021年12月期通期でもコロナ前の2019年12月期の業績を上回る見込みだ。どんなレシピが貢献するのか。

通期業績は上振れの可能性も

B-R サーティワン アイスクリームの2021年12月期第2四半期決算は売上高が前年同期比7.7%増の84億2400万円で、前年同期にいずれも赤字だった損益は営業が4億8900万円、経常が5億3600万円、当期が3億3100万円の黒字となった。

新型コロナウイルス感染症拡大によるライフスタイルの激変を、ビジネス変革の機会と捉え、積極策を講じたのが功を奏した格好で、当初予想よりも5-8倍もの増益となった。

【2021年12月期第2四半期の当初予想と実績】単位:億円

2021年12月期第2四半期当初予想 2021年12月期第2四半期実績
売上高 85.6 84.24
営業利益 0.9 4.89
経常利益 0.9 5.36
当期利益 0.4 3.31

損益の大幅増益は、ウェブを活用することで旅費交通費や会議費を大幅に削減することなどで実現した。

一方、売上高は当初予想よりも1.6%の減収となったが、これまでの集客中心のキャンペーンなどの取り組みから、持ち帰り商品中心に切り替えたほか、デリバリーの拡充や、大学、野球場、水族館など新たな立地への出店、さらに台湾やハワイなど海外への出店などに取り組んだ結果、前年同期比では大幅な増収となった。

正月に「ポケモン バラエティパック」や「ハッピードール うし」を、苺の季節に合わせて「フレッシュストロベリーサンデー」などを投入したほか、ひなまつりには「ミッキー&ミニー ひなだんかざり」を発売。6月には台湾の土産として有名なパイナップルケーキや、杏仁豆腐など3種類の台湾テイストフレーバーを投入した。

また大学の学生食堂をはじめとする新しい立地での出店などで、2021年12月期第2四半期末の店舗数は1216店舗となり、前年同期に比べ31店舗の増加となった。

同社では2021年12月期通期の業績予想を当初のまま据え置いた。ただ、2021年12月期第2四半期は、当初の予想よりも大幅な増益となったうえ、同社では「感染力の強い変異株の流行が拡がりを見せているものの2021年度の業績に与える影響は限定的」としており、通期の業績が上振れする可能性は高そうだ。

【B-R サーティワン アイスクリームの業績推移】単位:億円、2021年12月期は予想

2019年12月期 2020年12月期 2021年12月期
売上高 193.17 174.41 187.5
営業利益 5.15 5.99 7.6
経常利益 7.77 7.68 7.9
当期利益 4.39 4.42 4.6

文:M&A Online編集部

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