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武田薬品がシャイアー買収で使う「スキーム・オブ・アレンジメント」と「産業競争力強化法」の改正とは
2018/06/01
武田薬品工業は英国の制度「スキーム・オブ・アレンジメント」によってアイルランドの製薬会社シャイアーを買収する。これに日本の「産業競争力強化法」の改正が加わり、6兆8000億円という日本企業過去最高額のM&Aが実現した。
一方、6月単月の買収件数は28件で、前月の64件を大きく下回った。6月は、3月期決算会社の株主総会の集中月であることから、M&A実行を手控える向きがあったとみられる。28件中、海外M&Aは4件、100億円超の案件はゼロだった。
〇6月の金額上位の公表案件
1 | アクティオホールディングス、土木基礎工事の三信建設工業をTOBで子会社化(64.4億円) |
2 | ※シャープ、東芝のパソコン事業を取得(40億円)※東芝が開示資料 |
3 | ウィルグループ、建設技術者派遣のC4を子会社化(34億円) |
4 | 日本テレビホールディングス、スキルアップ・ビデオテクノロジーの映像配信事業を取得(21.6億円) |
5 | ALSOK、訪問医療マッサージのケアプラスを子会社化(20億円) |
6 | 日本創発グループ、印刷業の田中産業を子会社化(6.5億円) |
文:M&A Online編集部
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武田薬品工業は英国の制度「スキーム・オブ・アレンジメント」によってアイルランドの製薬会社シャイアーを買収する。これに日本の「産業競争力強化法」の改正が加わり、6兆8000億円という日本企業過去最高額のM&Aが実現した。