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【M&Aサマリー】2018年上期の買収は283件、海外M&Aは47件

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東京センチュリー、神鋼の不動産子会社を傘下に

経営再建中の東芝や品質不正問題に揺れる神戸製鋼所の関連案件も含まれている。セコムは東芝の警備子会社、東芝セキュリティ(川崎市)の株式80%を26億円で取得し、傘下に収める。東芝セキュリティは東芝グループ各社の工場やオフィスを中心に施設警備や受付業務などを手がけている。東芝はパソコン子会社をシャープに40億円で譲渡する。シャープは2010年にパソコン事業から撤退したが、再参入することになる。

東京センチュリーは神鋼不動産(神戸市)の株式70%を697億円で取得する。親会社の神鋼が一連のデータ改ざん問題を受けて経営悪化の懸念があり、子会社売却で財務基盤を強化する狙いがある。

「後継者不在」を主な理由とする案件が数件あった。3月、モリトがマリンレジャー用品などの輸入販売を手がけるマニューバーライン(大阪市)を、ダイトウボウが生地商社の和田哲(大阪市)を子会社化することをそれぞれ発表。2社とも業績は安定して推移しているが、後継者不在に伴う事業承継が課題となっていた。

6月に、ヨシムラ・フード・ホールディングスが発表した、まるかわ食品(静岡県磐田市)のギョウザ製造販売事業の取得も同様のケース。オーナー社長が高齢であることから事業の閉鎖を予定していた。

〇注目された企業の動き

1月 カイカ、eワラント証券など3社を子会社化(37億円)。買収資金の一部を仮想通貨で支払い
   オイシックスドット大地、ドコモ傘下の食品宅配、らでぃっしゅぼーやを子会社化(10億円)
2月 三菱地所、丸ノ内ホテルをTOBで子会社化(19億円)
3月 ラオックス、ギフト販売卸のシャディを子会社化(30億円)
    RIZAPグループ、サンケイリビング新聞社を子会社化(金額非公表)
4月 マネックスグループ、仮想通貨交換業のコインチェックを子会社化(36億円)
   セコム、警備業の東芝セキュリティを子会社化(26億円)
5月 ベルーナ、さが美ホールディングスをTOBで子会社化(59億円)
6月 ※シャープ、東芝のパソコン事業を取得(40億円)

※譲渡側である東芝が開示資料

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2018/06/01

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