【サノヤスHD】祖業の造船を捨て「背水の陣」で臨むM&A戦略

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時には失敗も…

2020年1月には電力関連機器メーカーのハピネスデンキ(東京都大田区。売上高31億1000万円、営業利益1億8500万円、純資産6億7200万円)の全株式を取得して完全子会社化している。

ハピネスデンキは1919年に創業した老舗企業で、動力制御盤や分電盤、配電盤などを手がけ、官公庁や大学、大型ビル、空港などに多数の納入実績を持つ。サノヤスはハピネスを傘下に取り込むことで産業機器事業の強化を図った。

数々のM&Aの中には失敗もあった。2013年10月に買収した豪Melbourne Star Observation Wheel(メルボルン市 )の大観覧車施設とその運営事業だ。 サノヤスはレジャー事業を強化するため、海外展開を検討していた。買収した大観覧車はサノヤスが建設を請け負っており、施設内容をよく把握できていることから、初の海外展開案件として約41億9000万円で取得する。

ところが同事業を買収した子会社のSanoyas Rides Australia Pty Ltd(同)は、現地のレジャー需要の低迷やコロナ禍による休業などの影響で業績が低迷。2021年1月に約2400万円という安値でリヒテンシュタインのVeyron Stiftungに譲渡した。

M&A Online編集部

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