とはいえ、厳しい状況は続く。サノヤス造船の借入金は帳消しになったとはいえ、譲渡価額はわずか100万円。しかも、駐車場向け装置といった陸上事業も赤字だ。産業機械を中心とする残存事業でも「選択と集中」が迫られるだろう。
これからも不採算子会社の売却や新たな成長の芽となる新規買収などの案件が出てくるに違いない。祖業から決別し、「陸(おか)に上がった」サノヤスのM&Aから目が離せない...
日本ペイントホールディングスは、2020年4月にグローバル本社機能を持つ東京本社を設置し、大阪と東京の2本社制に移行した。東京本社を中心にグローバル事業全体の統括強化や成長戦略を推進するのが狙いだ。