オーケーは「カネが余っているから、買収でもしてみようか」という浮ついた考えで関西スーパーにTOBを仕掛けているわけではない。TOBに走らざるを得ない事情があるのだ。
オーケーは年間売上高約5076億円と、国内ディスカウント業界では第2位。だが、業界トップで「ドン・キホーテ」を展開するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス<7532>は同約1兆7086億円(ディスカウント事業は同約1兆1835億円)と大きく差がついている。店舗数も国内で583店舗と、オーケーの4倍以上だ...
エレベーターのメンテナンス(保守・管理)で独立系として業界トップに立つジャパンエレベーターサービスホールディングス(HD)。近年、国内のM&A市場でもにわかに存在感を高めている。ここ2年間に手がけた企業買収は10件を超え、ベトナムでは同社初の海外M&Aに踏み切る。
居酒屋チェーン「金の蔵」を展開する三光マーケティングフーズ。新型コロナ禍で外食企業の多くが疲弊しているが、同社も例外ではない。逆境下、活路を求めて水産事業を立ち上げ、その一環として11年ぶりの企業買収に取り組む。反転攻勢ののろしとなるか。
ブシロードはトレーディングカードゲームの制作・販売を中心とするコンテンツプロデュース業務を手がけるアニメ・ゲームIP(知的財産)ビジネス企業だ。2007年5月に創業者の木谷高明氏が、カードゲームを開発・販売する目的で設立した。そのM&A戦略は?