【イチネン】コロナ禍の中、着実に進むM&A戦略

alt
自動車リースはイチネンホールディングスの主力事業(写真はイメージです)

2022年3月期も増収見込み

イチネンの業績はM&A戦略同様、コロナ禍の影響は見当たらない。同社の2021年3月期は売上高が前年度比14.1%増の1126億1800万円となり、2期連続で2ケタ増収を達成し、1000億円の大台に乗せた。

利益も営業利益が同9.3%増の75億1600万円、経常利益が同8.1%増の75億1300万円で、こちらも2期連続で2ケタに迫る増益を実現した。

当期利益は同31.9%減の30億1500万円に留まったが、これは自動車リース関連事業で基幹システムの開発中止などに伴い、固定資産除売却損を24億8300万円計上した結果で、本業そのものの影響は小さい。

2022年3月期については伸び悩むものの、売上高は同3.9%増の1170億円と増収基調を維持する。利益は営業、経常ともに70億円で、同7%弱の減益予想。当期利益は前年度の固定資産除売却損がなくなるため、同46.9%増の44億3000万円と大幅な増益に転じる見込みだ。

10月1日に子会社化した新光硝子工業の2021年3月期は売上高9億2580万円、営業利益1278万円、経常利益6121万円、当期利益3626万円だった。2022年3月期の業績見込みは明らかにしていないが、イチネンの2022年3月期にプラスされることになる。

同社では業績に与える影響は軽微としているが、新たな事業分野への進出を、新光硝子工業子会社化の狙いにしており、この進捗によっても影響度は変わってくる。

数多くのM&Aをこなしてきた同社の業績は、M&A抜きには語ることはできない。

【イチネンホールディングスの業績推移】単位:億円、2022年3月期は予想

2019年3月期 2020年3月期 2021年3月期 2022年3月期
売上高 877.73 987.15 1126.18 1170
営業利益 62.72 68.77 75.16 70
経常利益 63.46 69.48 75.13 70
当期利益 51.27 44.26 30.15 44.3

文:M&A Online編集部

M&A Online編集部

M&Aをもっと身近に。

これが、M&A(企業の合併・買収)とM&Aにまつわる身近な情報をM&Aの専門家だけでなく、広く一般の方々にも提供するメディア、M&A Onlineのメッセージです。私たちに大切なことは、M&Aに対する正しい知識と判断基準を持つことだと考えています。M&A Onlineは、広くM&Aの情報を収集・発信しながら、日本の産業がM&Aによって力強さを増していく姿を、読者の皆様と一緒にしっかりと見届けていきたいと考えています。


NEXT STORY

【静岡銀行】堅実経営が生む資本・業務提携|ご当地銀行のM&A

【静岡銀行】堅実経営が生む資本・業務提携|ご当地銀行のM&A

2021/10/18

総計128の金融機関を集約して誕生した静岡銀行。古くはM&Aにより規模の拡大を図ってきたが、今は業務提携により業容拡大を実現している。

関連のM&A速報