漢方で後遺症治療、ホテルでリハビリ コロナが残したものとは

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漢方薬(写真はイメージです)

新型コロナウイルス感染症拡大の長期化で、後遺症に苦しむ人や、身体機能の低下に陥る人たちが増える中、こうした問題に対応する取り組みが現れてきた。

順天堂大学医学部附属順天堂医院(東京都文京区)は2021年10月1日に、新型コロナウイルス感染症の後遺症患者を対象とした受診窓口「Long COVID漢方外来」を開設する。

ロイヤルホテル<9713>も同じ10月1日に、運営するリーガロイヤルホテル(大阪市北区)内で、外出自粛により低下した日常生活動作や身体の機能改善を目指す高齢者や要介護者向けのホテルリハビリサービスの提供を始める。

政府は19都道府県に発令中の緊急事態宣言を9月末に解除する方向で調整に入っており、今後経済活動の再開などの日常を取り戻す動きが加速することが予想される。その一方で新型コロナウイルスが残した後遺症治療やリハビリはこれから本番を迎えることになりそうだ。

ワクチン後遺症も治療

順天堂大が開設するLong COVID漢方外来は、新型コロナウイルス感染症と診断されて1カ月以上経過している人を対象に、倦怠感や頭痛、味覚、嗅覚障害、脱毛、集中力低下などの症状緩和のために、医療用漢方エキス製剤を用いた診療を行う。

漢方医学の専門知識をもち、西洋医学専門領域の臨床に携わっている医師が診療を行うため、漢方診療を基本としながら、必要な場合は西洋医学的な検査なども実施する。

また、ワクチン接種後の体調不良についても同様に対応が可能なため、ワクチン接種による後遺症に悩まされている人も受け入れる。

漢方では、西洋医学の病名にとらわれない診療が可能であり、同大学では「症状の緩和や日常生活の質の改善が期待できる」としている。

感染の心配のないリハビリを

ロイヤルホテルのホテルリハビリは、歩行や手足の機能改善に特化したリハビリとホテル滞在を組み合わせたサービスで、自費型自立支援施設を運営するポラリス(兵庫県宝塚市)と、自費型パーソナルリハビリ施設を運営するワイズ(東京都港区)と共同で行う。

ホテル内でのリハビリ(同社ニュースリリースより)

医師が組んだ歩行改善プログラムと、理学療法士らによる専門リハビリを、自宅のようにくつろげるホテルで行うサービスで、2泊3日の体験プランと1カ月の長期滞在型のプランがある。

ホテルリハビリは、リハビリ施設に通うストレスを軽減できるほか、24時間のフロントサービスや数多くのレストランなど、ホテルならではの設備や機能を利用できるのが特徴だ。

3社によるとコロナウイルス感染を避けるためリハビリ施設に通いにくい状況が生じており「安心してリハビリが受けられるサービスの提供が必要と考え、新たなサービスを提供することにした」としている。

文:M&A Online編集部

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