飲む新型コロナ治療薬の実用化が近づいてきた。塩野義製薬<4507>は2021年9月27日に、経口投与タイプの新型コロナウイルス感染症の治療薬の国内第2/3相臨床試験を始めた。
2021年7月から行ってきた第1相臨床試験で安全上の大きな問題がなかったため、軽症者向けの治療薬として、実用化に向けた最終段階の臨床試験に進む。
すでに軽症者向けの新型コロナ治療薬として、中外製薬<4519>の「カシリビマブ」「イムデビマブ」と、英国グラクソ・スミスクラインの「ソトロビマブ」の2種があるが、いずれも点滴による投与のため、入院患者への使用が中心となる...