牛丼の「すき家」エヴァンゲリオン効果で「吉野家」「松屋」をどこまで引き離せるか

alt
写真はイメージです

牛丼チェーン店のすき家は、映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」が3月8日に劇場公開されるのに合わせて、同日から4月20日までエヴァンゲリオンとのコラボキャンペーンを実施する。

ゼンショーホールディングス(HD)<7550>が傘下のすき家をはじめ、なか卯、はま寿司、ココス、ビッグボーイの外食5チェーンで同時に取り組むキャンペーンで、全国の約3700店でそれぞれエヴァンゲリオンにちなんだカレーや寿司、パフェなど15種を販売する。

「初号機オム牛カレー(左上)」と「初号機マヨポテサラダ(左下)」(同社ニュースリリースより)

すき家では、くちなしやビーツで色付けした紫色のカレールーに、黄色のたまごと緑色のほうれん草を添えることで、エヴァンゲリオン初号機カラーを表現した「初号機オム牛カレー」や、紫芋とカボチャで紫色と黄色に色付けした「初号機マヨポテサラダ」などを提供する。

すき家は2020年10月以降、既存店売上高が前年同月実績を上回っていたが、2021年に入り1月、2月ともに90%台に低下しており、今回のキャンペーンでの売上回復に関心が集まる。

同じ牛丼チェーン店の吉野家ホールディングス<9861>、松屋フーズホールディングス<9887>の2021年1月、2月の既存店売上高は80-90%で推移しており、今回のキャンペーンの成果によっては、この差はさらに広がる可能性がありそうだ。

前年実績超えの可能性も

2021年3月期のすき家の既存店売上高は、新型コロナウイルスの影響で2020年4月が前年同月比88.1%と大きく落ち込み、その後回復傾向を見せたものの同年9月までの上期の売上高は同95.3%にとどまった。

下期は回復が鮮明になり同100%超えが続いたが、2021年1月が同99.8%、同年2月が同92.1%と前年を割り込み、2020年10月-2021年2月の累計では同99.6%となっている。

エヴァンゲリオン効果が見込める3月は同100%を超え、下期全体でも前年実績をクリアできる可能性がありそう。さらにエヴァンゲリオン人気によっては通期(2020年4月-2021年3月は97.2%)でも前年超えが視野に入ってきそうだ。

一方、吉野家の2021年2月期の既存店売上高は前年度比91.5%で、松屋の2021年3月期の既存店売上高(2020年4月から2021年2月までの累計)は前年同期比86.0%にとどまっている。

葛城ミサトによるオリジナル店内放送を実施

ゼンショーHD傘下の他のチェーンでは、なか卯が「ローストビーフプレート 初号機Ver.」「親子丼 零号機Ver.」などを、はま寿司が「初号機暴走ロール」「2号機ビーストロール」などを、ココスは「コア包み焼きハンバーグ(ロンギヌスの槍付き)」「ヒロインパフェ」などを、ビッグボーイが「フォースインパクト スープバー付き」「プリン・ア・ラ・モード反転裏コード・ザ・ビースト」などを品揃えする。

これらのメニューから注文すると36種のオリジナルクリアファイルからランダムで1枚をプレゼントするという。さらに作品中の作戦部長である葛城ミサトによるオリジナル店内放送なども実施する予定。

文:M&A Online編集部

M&A Online編集部

M&Aをもっと身近に。

これが、M&A(企業の合併・買収)とM&Aにまつわる身近な情報をM&Aの専門家だけでなく、広く一般の方々にも提供するメディア、M&A Onlineのメッセージです。私たちに大切なことは、M&Aに対する正しい知識と判断基準を持つことだと考えています。M&A Onlineは、広くM&Aの情報を収集・発信しながら、日本の産業がM&Aによって力強さを増していく姿を、読者の皆様と一緒にしっかりと見届けていきたいと考えています。


NEXT STORY

「すき家」「松屋」2ケタの大幅落ち込み 4月の既存店売上高

「すき家」「松屋」2ケタの大幅落ち込み 4月の既存店売上高

2020/05/04

牛丼チェーン店のすき家と松屋の2020年4月の既存店の売上高、来店客数(5月3日時点で吉野家は未発表)が、いずれも前年同月比2ケタ減の大幅な落ち込みとなった。

関連のM&Aニュース