餃子の「大阪王将」が光触媒コーティング剤を開発 人材派遣の「パソナ」も光触媒事業に参入

alt
東京・上野御徒町

イートアンドホールディングス<2882>傘下で餃子専門店の大阪王将(東京都品川区)は2021年1月19日に、同社が開発した光触媒コーティング「キングバスター」で、新型コロナウイルスを99.99%無害化できることを奈良県立医科大学が立証したと発表した。

すでに日本国内の352店舗(2020年9月末時点)中、直営店を中心に約40店舗にキングバスターを施工しており、順次他店舗にも広げていくという。

光触媒については、パソナグループ<2168>傘下のパソナライフケア(東京都千代田区)が同年1月18日に、飲食店やスーパー、オフィス、学校などを対象に、光触媒コーティングサービスに参入するなど、関心が高まっている。

テーブルや椅子、ドアノブなどに光触媒をコーティングすることで、店舗内での接触感染リスクが抑えられるほか、1日に何度も行うアルコールなどによる拭き掃除が必要なくなり、従業員の負担が軽減されるため、飲食店には大きなメリットがある。

現在、新型コロナウイルス感染者数が増加の一途をたどっており、その要因として飲食店での会食があげられているだけに、今後、飲食店を中心に光触媒関連ビジネスに広がりが出てきそうだ。

蛍光灯やLEDでも効果

大阪王将のキングバスターは、太陽光だけでなく、蛍光灯やLED(発光ダイオード)ライトでも効果を発揮するのが特徴。

キングバスターをコーティングしたガラス板に新型コロナウイルスを接触させる実験では、30分の接触で減少率80.55%、1時間の接触で減少率94.88%、3時間の接触で減少率99.99%となった。

大阪王将のリリースより

ノロウイルスや大腸菌O-157でも、一定時間経過後にはウイルスや菌が検出されないという結果が得られたほか、花粉症対策や防カビ・消臭にも効果があり、施工後10年間効果が持続するという。

キングバスターは成分の酸化チタンに光が当たると、有機物を分解する活性酸素が発生し、この活性酸素がウイルスや菌を減少させる仕組み。

半永久的に抗菌効果が持続

パソナライフケアは家事代行や介護分野の人材サービスなどを手がける企業で、同社の抗菌の専門チームが1度の噴霧で半永久的に効果が持続する抗菌コーティングを行う「光触媒抗菌サービス」を始めた。

同サービスはナノ(ナノは10億分の1)レベルの酸化チタンが分子結合を行うため長期間効果が持続し、施工面に接着剤などを用いないことで高い抗菌作用を持たせた。

パソナライフケアは同サービスで、新型コロナウイルスの感染拡大を軽減することが可能としており、ドアノブやトイレ、エレベーターホールのボタン、給湯室、デスク周り、電話機、キーボードなどへのコーティング需要を見込んでいる。

文:M&A Online編集部

M&A Online編集部

M&Aをもっと身近に。

これが、M&A(企業の合併・買収)とM&Aにまつわる身近な情報をM&Aの専門家だけでなく、広く一般の方々にも提供するメディア、M&A Onlineのメッセージです。私たちに大切なことは、M&Aに対する正しい知識と判断基準を持つことだと考えています。M&A Onlineは、広くM&Aの情報を収集・発信しながら、日本の産業がM&Aによって力強さを増していく姿を、読者の皆様と一緒にしっかりと見届けていきたいと考えています。


NEXT STORY

タンメンの「横濱一品香」を取り込んだ餃子の「大阪王将」とは

タンメンの「横濱一品香」を取り込んだ餃子の「大阪王将」とは

2020/12/28

餃子専門店「大阪王将」などを運営するイートアンドHDが、タンメンを中心とする中華料理店「横濱一品香」を運営する一品香を子会社化する。イートアンドHDとはどのような会社なのか。