地域に貢献して100年

 安川電機は安川財閥の創始者である安川敬一郎の5男である安川第五郎が1915年に創業。モーター(写真左=1917年に開発した3相誘導電動機)事業を中心に発展を遂げ、1977年には日本で初めて全電気式産業用ロボットである「MOTOMAN-LI=写真下」を投入。以来、世界の産業用ロボットをリードしてきた。

 父親の安川敬一郎は「国家によって得た利益は国家のために使うべきである」という信念から、炭鉱で築いた私財を投じて九州工業大学の前身となる私立明治専門学校を設立し、北九州工業地帯の発展に尽力した。地域の役に立つとの思想は現在も引き継がれており、2015年の創業100周年には記念事業とし100億円強を投じて北九州市の本社敷地内に、最新のロボット展示施設や緑地帯「YASKAWAの森」などを整備し「ロボット村」として一般に公開した。当時の津田純嗣会長兼社長は北九州市にこのような企業があることに対し「地域や子どもたちが誇りに思ってほしい」と強調した。津田氏は地元北九州市の商工会議所会頭を長く務めるなど、同社の地域に対する思いは強い。

この記事は、当該企業の取材を基に執筆いたしました。

文:M&A Online編集部