「全米ナショナルビルダーを目指す」。こんな掛け声とともに、同社は住宅メーカー4社を相次いで傘下に収めた。2013年、米南部テキサス州ダラスに本拠を置くブルームフィールド・ホームズに50%を出資した(2016年に65%を取得し子会社化)。シアトル地区は海や山に囲まれる地理的制約から宅地供給が限られ、新規エリアを模索していた。テキサス州は半導体や航空機関連のハイテク産業で発展を遂げ、人口増加率も全米有数で、堅調な住宅需要が見込まれた...
サカタのタネが海外市場へ積極的に進出している。理由は新興国の人口増と食の西洋化に伴う洋食野菜の需要増だ。しかし、世界最大手の米モンサントが独バイエルに買収されるなど、業界地図は大きく変わろうとしている。サカタのタネはこの乱戦を生き残れるか。
ビジネスモデルの変革を旗印に、富士通がハード製造からICTサービス企業に経営の軸足を急ピッチで移しつつある。パソコン事業に続き、携帯電話事業の売却を決断。事業構造改革とM&Aを表裏一体で推進し、“撤退戦”もようやく一段落する形だ。
三菱ケミカルHDのグループ企業である三菱化学、三菱樹脂、三菱レイヨンの3社が2017年4月に合併して、年商2兆円を超える化学メーカー・三菱ケミカルがに誕生した。合併によって今後どのような化学反応が起こるのか。新たな化合物に注目が集まる。
2015年5月、日本から世界最大の工作機械メーカーの「DMG森精機」が誕生した。世界7カ国で14の開発・製造拠点を擁し、約1万2000人の従業員を雇用する巨大企業に飛躍する。中小企業から大企業まで全世界で約15万社のユーザーを抱える。その「原動力」はM&Aだった。