そもそもサカタのタネが海外へ進出したのは、前述のように日本の気候が厳しかったためという。種子を安定供給するための適地適作を狙って米国へ進出したのだ。その後、年間通じて種子を生産するために季節が逆転する南半球へ進出。南北の種子栽培拠点で相互補完して冬の「タネ切れ」を防ぐ。
研究開発の迅速化を狙ったM&Aにも取り組んでいる。2017年10月にはヨルダンのキュウリ育種会社を買収し、子会社化した。キュウリをグローバル戦略品目と位置付け、研究開発の加速とグローバル供給体制の強化を狙う...
アスラポート・ダイニングは2018年8月に、ジャパン・フード&リカー・アライアンスを完全子会社化する。両社の売上高はほぼ同規模なため今年度の売上予想を単純に足すと単独の2倍近い740億円になる。一気に売上高1000億円の大台が視野に入ってきた。
経営危機のどん底からよみがえった「メガネスーパー」。2017年に持株会社制へ移行し、「ビジョナリーホールディングス」として新たな歴史を刻み始めている。投資ファンドによる再建を果たした同社は、M&Aで新分野を開拓し、次なる飛躍を果たそうとしている
メルコホールディングスはパソコン周辺機器のトップブランド、「バッファロー」を中核会社にグループを形成する。パソコンからスマホ、タブレットに市場が大きくシフトする中、経営は曲がり角に立つ。4月には製麺大手、シマダヤを完全子会社化するのだが…。
クボタが4半世紀ぶりに大規模な広告宣伝活動を展開している。久保田鉄工からクボタに社名変更した1990年以来のことだ。M&Aなどで海外事業が拡大し、売上高の7割近くにまでを海外が占めるようになったため、もう一度日本国内でのクボタの知名度を上げるのが狙いのようだ。