【サカタのタネ】M&Aで世界にビジネスの「タネ」をまく

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実は「厳しい」日本の気候でタネを育てる

1996年はタイにサカタ・サイアム・シード、スペインにサカタ・シード・イベリカ、フランスにサカタ・シード・フランスを設立し、英サミュエル・イェーツ社(現・サカタ・ユーケー)を買収した。1997年に韓国の青源種苗(現・サカタ・コリア)を買収して、韓国事務所を設立。1998年に中国で坂田種苗(蘇州)有限公司を設立。1999年には南アフリカのメイフォード社(現・サカタ・シード・サザンアフリカ)を買収した。

21世紀に入っても海外展開は止まらない。2001年にヨーロッパ・アフリカの統括会社としてフランスにヨーロピアン・サカタ・ホールディング(現・サカタ・ベジタブルズ・ヨーロッパ)を設立、2003年にデンマークのデンフェルト社の花き部門を買収、サカタ・オーナーメンタルズ・ヨーロッパも設立している。2005年に米クオリベジ・シード・プロダクション社を買収。2008年にインドでサカタ・シード・インディア、2011年にはトルコでサカタ・ターキーを設立している。

その結果、現在では世界170か国以上で「サカタのタネ」が販売されている。地域別の売上高では実に57%を海外市場が占める。なぜここまで急速なグローバル化が可能だったのか。そこにはサカタのタネを育んできた日本の気候風土がある。日本人には「四季があり、穏やかな気候に恵まれた日本」というイメージがあるが、実態は全く違う。梅雨、台風、夏は40℃を超え、冬に零下20℃を下回る激しい温度差、多湿など、植物にとっては非常に厳しい環境なのだ。

サカタのタネの海外売上比率
サカタのタネの海外売上比率(同社ホームページより)
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