【サカタのタネ】M&Aで世界にビジネスの「タネ」をまく

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新興国で「勝負」をかける

この厳しい環境で成長し、たわわに実る種子は世界中のあらゆる環境で通用する。特に人口増が著しい中国やインドといった新興国で野菜種子の需要が拡大している。中国では食の洋風化に伴い、ブロッコリーやカリフラワーなどの人気が高まっているという。

2018年4月にはベトナム・ハノイ市にアジアでは5番目の現地法人「サカタベトナム」(仮称)を設立する。経済成長で中間層が増えて現地では珍しかった野菜の消費が拡大し、種子需要も拡大していることから代理店販売から直接販売に切り替える。資本金150億ドン(約7500万円)で、日本産のブロッコリーやキャベツ、トマトなどの種子を販売するという。2022年に4億円、2027年に9億円の販売を目指す。

同月には南米第2位の野菜種子市場を抱えるアルゼンチンに、南米で3カ所目となる現地法人「サカタ・シード・アルゼンチナ」を設立する。資本金は1700万アルゼンチンペソ(約1億900万円)でサカタのタネが95%の株式を保有する。事業内容は種子の輸入・販売と試験栽培。22年に6億2000万円、2026年に9億3000万円の販売を目指す。アルゼンチンにおける野菜市場のニーズやトレンドに素早く対応するため、ベトナムと同様に代理店販売から直接販売へ切り替える。

日本国内は人口減少に伴い、野菜や花の需要は頭打ちになる。だが、新興国の種子市場を押さえることができれば、長期的な成長は間違いない。グローバル展開は収益にも寄与している。2017年5 月期の連結純利益は前期比17%増の61億円になった。ブロッコリーを中心に野菜種子の販売が欧州・アジアで成長し、過去最高益を更新している。

農場
海外で成長する種子ビジネス
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