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2つのルーツを持つ「南部鉄器」の底力|産業遺産のM&A

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奥州市鋳物技術交流センターにある南部鉄器「大鉄瓶」

業界団体の融合と「伝統的工芸品」の誕生

戦禍・災禍を乗り越えた1950年代、水沢の鋳物業者は起死回生の策に出た。1954年に水沢鋳物工業協同組合を設立し、鋳物師の交流を超えて業界団体として盛岡南部鉄器の製法を学び、日用品にとどまらない花瓶や風鈴などの鋳物を積極的に製造するようになったのである...

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