江別「ËBRI(エブリ)」、自治体による廃工場の復活|産業遺産のM&A
北海道江別市野幌にあるローカル商業施設「ËBRI」。ヒダという自主廃業した窯業会社の煉瓦造りの工場を自治体が2016年に商業施設に再生した。
菱田秀則
| 2022/8/12
2022.08.12
山形県鶴岡市の郊外、羽黒町にある松ヶ岡開墾場。明治維新に際して庄内地域の発展を願い、約3000人の旧庄内藩士が生糸産地として開墾した北の大地だ。藩士は刀を鍬に持ち替えて開墾を進め、高橋謙吉という棟梁のもと日本最大の蚕室群をつくり上げた。その松ヶ岡開墾場を足がかりに、鶴岡は国内最北限の絹産地として発達した。
松ヶ岡開墾場と鶴岡は、今も養蚕から絹織物までの一貫工程が残る国内唯一ともいえる地である...
北海道江別市野幌にあるローカル商業施設「ËBRI」。ヒダという自主廃業した窯業会社の煉瓦造りの工場を自治体が2016年に商業施設に再生した。
大阪馬車鉄道が前身の阪堺電車。南海電鉄などとのM&Aを経て、1980年からは阪堺電気軌道として経営を続け、存続が危ぶまれる中、地元の足として欠かせない存在となっている。