「新津油田」新潟に花開いた石油王の足跡|産業遺産のM&A
新潟県で花開いた石油産業。その重鎮の一人、「石油王」といわれたのが中野貫一だ。越の国・新津の油田開発と貫一、また貫一が興した企業のM&Aを追う。
M&A Online
| 2022/6/13
2022.06.13
愛媛県松山市の三津浜といっても、地元の方々以外は知らない人が多いかもしれない。松山は日本の県庁所在地の中でも早くから軽便鉄道が充実し、旧国鉄の鉄道網が敷かれたのが遅かった地の一つ。ちなみに現在の松山・三津浜間を走る伊予鉄道の軽便列車は県内初の鉄道であり、全国で3番目の私鉄である。
従来、市内の公共交通網は有名な「坊ちゃん列車」を走らせる伊予鉄グループの路面電車やバスが中心であり、山を隔てた県内他地区には便利とはいえず、さらに瀬戸内に出るには海運に頼っていた。
三津浜はその海運全盛期の松山の主要港、海の玄関口であった。文豪のまち・松山...
新潟県で花開いた石油産業。その重鎮の一人、「石油王」といわれたのが中野貫一だ。越の国・新津の油田開発と貫一、また貫一が興した企業のM&Aを追う。
1899年に建造されたレンガ造りのドライドックが国内で唯一残され、1000隻にのぼる艦船などを建造・修理してきた「浦賀ドック」。幾多の経営母体の変遷を経て、今年、横須賀市に寄付されている。