八ツ沢発電施設群。建設したのは明治後期から昭和期にかけて首都圏の電力を担っていた東京電燈という電力会社。八ツ沢発電施設群は明治後期の1910年頃、同社が水力電気事業の一環として建設した。
福邦銀行は1943(昭和18)年に若越無尽として誕生した。この若越無尽は県内の越前無尽・武生無尽・福井無尽の3社が合併して新立した金融機関だ。3無尽のうち、武生無尽・福井無尽が1919(大正8)年の設立、越前無人は1925年の設立である。
南海高野線とは大阪市の汐見橋駅(もしくは、なんば駅)から和歌山県高野町の極楽橋駅を結ぶ南海電鉄の主要路線の一つ。極楽橋駅の先には高野山ケーブルが高野山駅まで延び、一般にはこの高野山駅までを南海高野線と呼ぶことも多い。
香川県の第二地銀、香川銀行は1943(昭和18)年2月、県内の旭無尽、香川第一無尽、讃岐無尽、七宝無尽、丸亀無尽の5無尽が新立合併し、香川無尽として誕生した。 その後1951年6月に施行された相互銀行法により、同年10月、香川相互銀行に。そして1989年2月に、相互銀行法の廃止に伴い香川銀行となった。ちなみに同年は金融制度改革が進む過程で、相互銀行法は1992年6月の法改正(いわゆる金融制度改革法)により廃止となった。
小豆島の醤油造りは、400年もの歴史を持つ伝統産業だ。製塩業が盛んだった小豆島では、江戸時代に入り醤油づくりが始まった。戦後、その醤油と海産物などを使った佃煮業を発展させ、オリーブ、素麺とともに醤油と佃煮は、小豆島の名産品になった。
相互銀行が普通銀行に転換する、いわゆる“第二地銀制度”が1989年2月にスタートして以降、吸収合併や経営破綻によりいくつかの府県で第二地銀が消滅している。石川県もその一つだ。
明治中期から大正期にかけて、四日市製紙(三重県四日市市)という製紙会社があった。1887(明治20)年に設立され、本社は四日市市に置いていた。だが、主力となる生産拠点は三重県を離れ、往時には“製紙のまち”と呼ばれた静岡県富士郡(現富士宮市)に置いていた。
徳島市に本店を置く徳島大正銀行は、2020(令和2)年1月に設立した。その名のとおり徳島市内に本店を置いていた徳島銀行と、瀬戸内海・大阪湾を隔てた大阪市内に本店を置いていた大正銀行という2つの第二地銀が合併して誕生した。
鳥取県南部町法勝寺、「キナルなんぶ」という社会教育施設の「法勝寺電車ひろば」に、旧法勝寺鉄道(以下、法勝寺鉄道)の「デハ201形203号電動客車」、通称・「法勝寺電車デハ203号」が保存・展示されている。2022年には製造から100年周年を迎えた歴史ある車両だ。
富山県の地銀としては、圧倒的な力を持つ北陸銀行がある。そして、その大手地銀に次いで2つの地銀・第二地銀がある。富山銀行と富山第一銀行だ。両行の歴史を対比するように見ていく。