房総半島の千倉(千葉県南房総市)などとともに、“鯨漁の聖地”といわれる和歌山県太地町。太地水産共同組合の事務所は、その太地町の漁港にひっそりと建っている。
大正期の1918(大正7)年に建てられ、床面積は120平方メートルほどで、木造平屋建ての瓦葺屋根。一見したところ、古い平家の建物という印象しかない。確かに、天井裏にも窓があり、周囲に庇を回した全景は、周囲の住宅や漁港の倉庫などとは趣が異なり、特異な景観を呈しているといえなくはないが、目立つものではない...
かつては世界の7割のシェアを誇った北海道の北見ハッカ。海外生産などの波に揉まれて2度、停滞・衰退の道をたどる。だが、そのたびごとに復活を遂げてきた。