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【コナミHD】「パワプロ」ヒットの背景にM&A ハドソンと融合でスマホゲーム拡充

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【株価】業績上方修正、増配で上昇

 株価は右肩上がりで推移している。実況パワフルプロ野球などデジタルエンタテイメント事業の好調で、業績予想を上方修正していることが好感されている。2017年3月期の営業利益は前期比46%増の360億円と当初予想を110億円も上回る見通し。連結配当性向は30%以上としており、年間配当は54円と前期実績(23円)と比べて大幅に増やす。

【まとめ】ヒットの背景にM&A 財務力生かして次なる投資へ

 コナミのM&Aは主に既存事業の強化を目的に行われれきた。特にゲームの開発力に定評のあるハドソンをM&Aで取り込み、2015年3月付で社内の制作部門を3つの制作本部と制作管理本部に再編したことにより、一つのコンテンツを複数のプラットフォームに提供できるようになったことが、パワプロヒットの背景にあるだろう。

 また、スマホ向けゲーム市場は、開発費の先行投資が大きくかかる家庭用ゲーム市場に比べて、中長期的に安定した利益につながりやすいとも言われている。スマホ向けゲームは、サービス開始後利用者の反応をみながら改良を続けることにより、利用者の囲い込み、課金につながることにより、継続的な利益の積み上げになる。ソフトの開発費用が減少傾向にあることも財務負担を軽くしている。

 今後も、スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>、バンダイナムコホールディングス<7832>を追い上げる形でスマホ用アプリの収益化を図る。過去にはピープルの買収で減損損失を計上した苦い経験もあったが、業績の改善で手元資金は潤沢になっている。そろそろ大型のM&Aも視野に次なる成長への種まきに取り組んでほしい。

この記事は、企業の有価証券報告書などの開示資料、また新聞報道を基に、専門家の見解によってまとめたものです。

文:M&A Online編集部

M&A Online編集部

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