大企業は得てして新たな取り組みを行うことを不得意としているが、このようにイノベーションが求められる新規事業をM&Aによって補完する動きは、近年のトレンドとなっている。その最たる例がKDDIであり、同社の持つ経営資源とのシナジーによってM&Aを成功に導いている。

■KDDIが行った主なM&A

年月内容
200.10DDI、KDD、IDOが合併、ディーディーアイ (KDDI) 発足
2000.11セルラーグループ7社が合併、エーユー発足
2001.10エーユーを吸収合併
2004.10子会社のDDIポケットのPHS事業(売上高1840億円)をカーライル・グループに2200億円にて売却
2005.10ツーカーセルラー東京、ツーカーセルラー東海、ツーカーホン関西を吸収合併
2006.1東京電力の子会社で通信事業者のパワードコム(売上高1175億円)を株式交換により2億円にて買収
2007.6212億円を投じてジャパンケーブルネット(売上高246億円)の出資比率を42%から71%へ引き上げ、子会社化
2008.4中部電力の完全子会社である中部テレコミュニケーション(売上高402億円)を379億円にて買収(80%)
2010.2ジュピターテレコム(売上高2943億円)に3617億円を出資、37%を取得して持分法適用会社化
2012.2運用総額50億円のコーポレート・ベンチャー・ファンドを設立
2013.2英国のベンチャーでスマートフォンを利用したタクシー配車サービスを提供するHailo Network Holdingsへファンドを通じて出資
2013.6Skypeを利用したオンライン英会話事業を行うレアジョブへファンドを通じて出資
2013.7日本最大級のライフ・ハウツーサイト「nanapi」を運営するnanapiへファンドを通じて出資
2013.10セレクト・アウトレット型ECサイト「LUXA(ルクサ)」を運営するルクサへファンドを通じて3億3000万円を出資
2013.10スマートフォン向け020ソリューションを提供するアイリッジへファンドを通じて出資
2014.5ファンドの出資先であるレアジョブが東証マザーズへ上場
2014.6ハンドメイドマーケットプレイス「Creema(クリーマ)」を運営するクリーマへファンドを通じて出資
2014.10ファンドの出資先であるnanapiを買収。一部報道では買収価額は、40億円とも伝えられている
2015.4ファンドの出資先であるルクサを買収
2015.7ファンドの出資先であるアイリッジが東証マザーズへ上場