グルメ杵屋<9850>は2020年10月以降に、うどん、そば業態を中心に全店(443店)の2割ほどに当たる80 店程度を閉店する。新型コロナウイルスの影響で業績が悪化しており、収益の改善が見込めない店舗を中心に事業を縮小することにした。 

うどんやそばは、年齢、性別、地域などに関係なく広く親しまれている国民食だが、新型コロナウイルスの影響は大きく、東京商工リサーチの調査では2020年1月-8月に倒産したうどん、そば店は13店(前年同期は8店)に達し、経営環境は至って厳しい。

 同社は2020年4月に茨城県でラーメン店や中華料理店などを運営する雪村(茨城県土浦市)を子会社化し、2018年10月にグループ化したラーメン店運営の壱番亭本部(茨城県筑西市)とともに関東東部地域での地盤強化に取り組んでいる。 

うどん、そばと並ぶ国民食といえるラーメンは、閉店によって生じる穴を埋めることができるだろうか。 

第1四半期は65%の減収 

グルメ杵屋は、うどん店の「杵屋」「めん坊」「めん茶屋きなさ」や、そば店の「そじ坊」「そば野」「おらが蕎麦」などのほか、サンドイッチ店の「グルメ」や、かつ丼、天丼などの「丼丼亭」、タイ料理店の「ティーヌン」などを展開している。 

これら店舗の多くは新型コロナウイルスの影響で休業や営業時間短縮を余儀なくされ、売り上げが大きく落ち込んでおり、同社の2021年3月期第1四半期の売上高は34億6800万円と、前年同期比65%もの減収となった。 

これに伴って営業損益は17億200万円、経常損益は16億8300万円、当期損益は27億円といずれも赤字に転落。2021年3月期通期の業績予想については、合理的な算定が困難として公表していない。 

【グルメ杵屋の業績推移】単位:億円

  2019年3月期 2020年3月期 2021年3月期 第1四半期
売上高 410.47 389.71 34.68
営業損益 7.27 △2.51 △17.02
経常損益 7.46 △2.09 △16.83
当期損益 3.3 △10.89 △27