トリドールホールディングスの海外展開に、M&Aによる効果がくっきりと表れてきた。2023年7月に子会社化した英国のFulhamが2024年3月期第2四半期から連結対象となり、同期の海外事業の売上高が1.4倍に拡大した。
うどん店「杵屋」などを展開するグルメ杵屋の業績の回復スピードが上がらない。当初2024年3月期に黒字化を見込んでいた経常損益が5期連続の赤字に陥る見込みだ。うどん店「丸亀製麺」などを展開するトリドールホールディングスとは対照的だ。
セルフ式うどん店「丸亀製麺」などを展開するトリドールホールディングスの2024年3月期の事業利益(売上高から売上原価と販管費を引いた額)が、前年度比96.2%増とほぼ倍増する。
グルメ杵屋は2020年10月以降に、うどん、そば業態を中心に全店の2割ほどに当たる80 店程度を閉店する。新型コロナの影響で業績が悪化しており、収益の改善が見込めない店舗を中心に事業を縮小することにした。
トリドールホールディングスが2020年3月期の営業利益を当初予想の54億6400万円から、22.4%増の66億円8900万円に上方修正した。うどんチェーン店の丸亀製麺の業績が好転したためだ。