北海道のゴルフ場にロボットが出現した。日本のゴルフ場にロボットが現れるのはこれが初めて。名前はサービスショット。自律歩行が可能で、きれい好きという。どんなロボットなのか。 

追加注文を促すことも

加森観光グループ(札幌市)は自律走行配膳ロボット・サービスショットを、同グループのゴルフ場・札幌テイネゴルフ倶楽部のレストランに配置した。 

同ロボットは非接触で配膳や、下げ膳、さらには自ら顧客の席を回って追加注文を促す機能を持つほか、注文端末でのオーダーシステムや、顧客のスマートフォンを活用した注文端末オーダーシステムとの連携なども可能。 

ゴルフは多くの場合、自動車で自宅とゴルフ場を移動し、プレーヤー同士が密着する機会は少ない。それでも、食事や入浴時の感染が懸念されており、昼食をとらないスループレーや浴室でのシャワーのみの利用などが広まっている。

非接触での配膳が可能なロボットの登場は、昼食やプレー後の飲食の安全性が一層高まるだけに、ゴルフ場でのロボットデビューは今後増えていきそうだ。

AIがテーブル、椅子、人などを避けながら歩行

サービスショットは飲食業界向けITシステムサービスを手がけているアルファクス・フード・システム<3814>が開発した外食産業向けのロボットで、新型コロナウイルス対策や業務の効率化などでニーズが増えているという。 

同社によると、これまでの配膳ロボットは歩行誘導タグを天井に取り付け、配膳ロボットは天井設置のセンサーのルートに沿って歩行する方式が一般的で、準備期間や設置工事が必要だという。

サービスショット(同社ニュースリリースより)

一方、サービスショットは、ロボットに搭載したAI(人工知能)が静止位置を記憶し、テーブル、椅子、人、壁などを避けながら店内を歩行する。このため工事などが必要なく、短期間で導入できる。また料理は抗菌処理された密閉型の収納ボックス内に入れて運ぶため衛生的という。

サッポロテイネゴルフ倶楽部は、札幌のシンボルである手稲山に広がる自然を体感できるレジャー施設で、札幌市内と日本海を一望できる27ホールを有する。

アルファクス・フード・システムは1993年創業で、外食チェーン向けに業務基幹システムと勤怠集計管理システムを中心に事業を展開しており、累計約1万8000店(約1500社)で利用されている。

また当日の在庫を基に食材や備品を自動的に発注するシステムを開発し、食品ロス削減にも取り組んでいる。

文:M&A Online編集部