【フマキラー】コロナ禍の中、好業績を背景に9年ぶりのM&A

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フマキラーの殺虫剤は蚊などの害虫から人々を守る(写真はイメージです)

上方修正の可能性も

フマキラーの2021年3月期は大幅な増益見通しだ。同社が2020年11月に発表した2021年3月期第2四半期決算によると、新型コロナウイルスの影響で国内の殺虫剤部門の売り上げが前年同期比14.7%の大幅な増収となった。

さらにアルコール除菌剤の伸長により家庭用品部門も売上高が同4.5倍に急増したほか、海外でも新型コロナウイルス感染症の影響はさほど大きくなかったため、同4.9%の増収となった。

こうした状況を反映し、2021年3月期第2四半期は、営業利益が前年度比6.5倍の23億6600万円、経常利益が5.8倍の24億78000万円、当期利益は16億2000万円(前年同期は2億4900万円の赤字)と大幅な増益を達成した。

同社はそれまで未定としていた2021年3月期の業績予想を2020年8月に公表した。それによると売上高は前年度比横ばいの445億円、営業利益は同23.2%増の22億円、経常利益は同23.7%増の25億円、当期利益は同68.8%増の13億円の見込みだ。

前年度との比較ではまずまずの数字となるが、2021年3月期第2四半期決算との比較では、営業利益と当期利益が第2四半期の実績を下回ることなる。これは第3四半期、第4四半期は赤字に転落することを意味する。

現在のところ大きな減益要因が見当たらないため、2021年2月12日に発表予定の第3四半期決算で、これら数字が上方修正される可能性がありそうだ。

どのような数字が出てくるのか。株価はもちろんM&A戦略や設備投資計画にもかかわってくるだけに、投資家の関心を集めそうだ。

【フマキラーの業績推移】単位:億円、2021年3月期は予想

2018年3月期 2019年3月期 2020年3月期 2021年3月期
売上高 477.4 412.43 444.85 445
営業利益 25.27 11.36 17.85 22
経常利益 26.88 13.32 20.21 25
当期利益 17.35 6.93 7.7 13

文:M&A Online編集部

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『ごきぶりホイホイ』や『アースノーマット』、『モンダミン』等で有名なアース製薬は、殺虫剤などの衛生薬品の製造・販売を行い、フマキラー、エステー、小林製薬とともに日本を代表する日用品メーカーである。大塚製薬の傘下に入り、最近は国内外の企業とのM&Aや業務資本提携を積極的に進め海外展開を図る。株価もヒアリ特需が追い風となり右肩上がりだ。