フマキラーは、9年ぶりのM&Aとなったシンジェンタジャパンからのフラワー事業の譲受について、シンジェンタとフマキラーの協力体制が整うことで、同事業の継続的な成長が可能になったとしている。
シンジェンタジャパンのフラワー事業に在籍している従業員はフマキラーに転籍する予定で、事業譲受後はシンジェンタフラワー製品のほとんどを日本市場で独占的に取り扱う。
M&Aの相手方であるシンジェンタは、スイスに本社を置くアグリビジネス企業で、世界の90カ国で2万8000人の社員が活動している...
祖業を切り離して生き残り-中堅造船のサノヤスHDは2021年2月に100%子会社のサノヤス造船の全株式を新来島どっくに譲渡し、造船事業から撤退する。それを可能にしたのが、1990年代から進めてきたM&Aだ。脱造船後の「海図」はいかに?
企業買収や事業譲渡などに縁遠かった東京ガスが一転、2020年7月に2件のM&Aに踏み切った。いずれも同社にとっては初めての事業となる。 なぜ不慣れなM&Aを活用してまで、新たな事業に乗り出そうとしているのか。
三菱自動車の業績がさえない。2020年3月期連結決算では3期ぶりに当期損益で257億円の赤字になった。実は三菱は買収をしかけたことがない。ただ、過去2度にわたって同業他社の傘下に入っている。しかも「外資」だ。外資支配で三菱は何を失ったのか?
グローリーは通貨処理機の世界的な企業。100カ国以上で紙幣硬貨入出機、レジつり銭機、両替機などの製品を販売し、海外売上高比率は4割を超える。決済のキャッシュレス化やセルフ化の流れをとらえ、年明け後、大型の海外企業買収に踏み切った。