最高峰ブランド「デコルテ」に世界に販路広げる

「デコルテ」は高級品を売り物にするコーセーにあって、1970年に誕生以来、その最高峰に位置する。基礎化粧品から、メイク、ボディケア、フレグランスまでフルラインの品ぞろえを誇る総合的ブランド。2012年から世界に販路を広げ、アジア、欧州、北米で支持を得つつある。18年3月期の実績でも「デコルテ」は国内外で過去最高の売上を記録した。

コーセーHPから:最高級ブランド「デコルテ」

5つの重点グローバルブランドの中でも、中国では「デコルテ」は百貨店チャネル、「雪肌精」はネット販売を通じた売れ行きが好調で、韓国では免税チャネルを中心に「デコルテ」「雪肌精」「アディクション」の高成長が続いている。17年4月に開業した大型商業施設「銀座シックス」(東京)には「デコルテ」の旗艦店「Maison DECORTÉ」をオープンしたが、来店客の半分以上は外国人という。

「雪肌精」は1985年発売以来のスキンケアを中心とするブランド。アジア系訪日外国人(インバウンド)の“爆買い”でも記憶に新しい。和漢植物エキスをベースに雪のような澄み切ったくすみのない肌を目指すというのがコンセプト。ブランド別では海外売上比率が約30%と最も高い。最近は、高価格帯の「雪肌精MYV(みやび)」をアジアの主要百貨店を投入し、ブランド価値の維持・向上を目指している。

重点グローバルブランドにコスメタリー事業から唯一、名を連ねるのがシートマスク「クリアターン」。顔に張るだけでスキンケア効果が得られるというもので、発売は1998年。現在、この分野で国内シェア首位に立つ。中国や香港、台湾などアジアを中心に世界展開している。

海外売上比率35%を目指す

「世界で存在感のある企業への進化」-。今年4月末に発表した経営ビジョン「VISION2026」での継続的なテーマだ。2026年度(27年3月期)業績目標として売上高5000億円(年率平均成長率5.8%以上)、営業利益率16%以上、総資産事業利益率(ROA)18%以上、自己資本当期純利益率(ROE)15%以上を掲げた。

新経営ビジョンがターゲットとする2026年はコーセー創業の80年。この時点で海外売上比率は35%以上を打ち出した。金額は1750億円を超え、現在より1000億円上積みする内容だが、この数年のペースをみれば、案外、手堅い数字といえるかもしれない。

〇海外売上比率の推移

比率地域別売上高(単位億円)
13/312.6%アジア210、欧米43
14/312.8%アジア238、欧米55
15/316.4%アジア255、欧米83
16/317.7%アジア271、欧米158
17/3
20.7%アジア272、北米266、その他12
18/324.9%アジア352、北米369、その他33