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【ヒューリック】日本ビューホテルを子会社化し「観光」強化へ

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ホテルを核に「ヒューリックスクエア東京」

その名は「HULIC SQUARE TOKYO(ヒューリックスクエア東京)」。ヒューリックの今後を見据えるうえでシンボル的な建物が昨年12月、東京・銀座にオープンした。

「HULIC SQUARE TOKYO」

地上13階・地下2階、延べ床面積1万5700平方メートルの複合ビルで、地下鉄銀座駅に直結する。地階1~3階の商業フロアにショップやレストランが出店。4~13階には「ザ・ゲートホテル東京」が入居した。

自社ブランドのゲートホテルシリーズとして第2号で、旗艦店と位置づける。第1号の雷門店から6年ぶりの満を持しての開業だ。164室の客室はゆとりのある広さとし、「華と粋」をデザインテーマに、銀座ならではの新しい文化と変わらない価値観をインテリアで表現したという。

ゲートホテルシリーズについては2020年に、両国(東京、126室)、京都(185室)に出店を控える。また、札幌、大阪、福岡などでは既存ビルの建て替え時にホテル出店を検討する方針だ。

ホテル投資も積極化する。最大物件のグランドニッコー台場をはじめ、都内や横浜を中心に10件を保有する。昨年9月にはホテル日航金沢を経営するモス(金沢市)、同ホテルが入居する建物を管理するポルテ金沢(同)の2社を子会社化した。

高級旅館「ふふ」を展開

観光の切り口では高級旅館もターゲットだ。「ふふ」の名称で2015年からシリーズ展開し、現在、箱根、熱海などに4件を所有する。東京から1.5~2時間以内にある温泉リゾート地を主な対象としている。

昨年10月にオープンした「ふふ河口湖」。東京から2時間程度で富士山を一望できるロケーションで、32室。2020年は日光、熱海のほか、東京圏以外に奈良で新規開業を予定する。一連の「ふふ」シリーズは2018年に子会社化したKHリゾートマネジメント(現ヒューリックふふ)が運営する。

不動産業界は三井不動産、三菱地所、住友不動産の旧財閥系が3強を形成し、東急不動産HD、野村不動産HDが続く。こうした中、業界地図に一石を投じる存在として急速に台頭してきたのがヒューリックだ。「3K」を旗印に、不動産事業の領域拡大に拍車がかかっている。

同社は今回の大型M&Aにより、ホテル本業の日本ビューホテルを傘下に取り込む。発展途上にあるホテル事業の成長に向けて、どうシナジー(相乗効果)を引き出せるのか、真価がいよいよ問われる。

都心・駅近のオフィス賃貸に強みを持つ

文:M&A online編集部

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