アジア市場の開拓を加速

 2018年中にカリフォルニア州で5店舗ずつオープンし、市場調査や店舗の候補地の選定などに共同で取り組む。2020年末までに計100店舗の出店を目指すという。上場企業はとかく自社単独での事業展開を選択したがるが、ホットランドは同じ国内外食産業との合弁も厭わない。こうした柔軟性の高い経営は、不確定要素の高い海外進出では必須といえよう。

銀だこのたこ焼き
海を渡る「TAKOYAKI」 Photo by さとし

 さらにホットランドは2016年3月にマレーシアでの自社ブランド直営店の運営とFC展開に当たるLH Venture Sdn.Bhd.を設立した。2016年11月に中東エリアで、2018年4月(予定)にはインドネシアで、それぞれフランチャイズを展開。人口が増加しているのに加え、賃金の上昇で外食消費が増加傾向にあるアジアは、最も有望な潜在市場。人件費高騰で製造業のアジア進出やM&Aは一服感が出てきたが、外食産業のM&Aはこれからだ。

 ホットランドは2017年1月に「Croissant Taiyaki」のASEAN展開を担うタイでの法人設立を断念したが、これで終わるとは思えない。今後は市場獲得のスピードアップのためにM&Aによるアジア進出が加速するだろう。多角化という「縦糸」と海外進出という「横糸」をM&Aで紡ぐホットランドの行方から目が離せない。 

文:M&A Online編集部

この記事は、企業の有価証券報告書などの開示資料、または各種報道などをもとに、専門家の見解によってまとめたものです。