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ヤフーと経営統合するLINEの親会社ネイバーってどんな会社?

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稼ぎ頭ながら「金食い虫」のLINE

ネイバーの2018年12月期の連結売上高は5兆5869億ウォン(約5192億円)で、連結子会社のLINEの売上高が2071億円と約4割を占める。とはいえLINEはスマートフォン決済「LINE Pay」のプロモーション費用や人工知能(AI)の開発投資が膨らみ、営業赤字が続いている。直近の2019年7-9月の営業損益は57億円の赤字だった。

LINEは2018年9月に新株予約権付社債(CB)を発行して約1480億円を調達し、すでに600億円以上を使ったものの黒字転換の兆しは見えない。たまらずネイバーは2019年4月に「LINE」の開発にも関わったシン・ジュンホ氏を代表取締役最高WOW責任者として同社へ送り込んだ。

シン最高WOW責任者は「組織内の意思決定を早くするためにカンパニー制を導入したが、各カンパニーが独走しすぎると全体的なバランスが崩れる」と語っており、先行投資に前のめりとなっているLINEの「お目付役」とみられている。

ネイバーがLINEとヤフーの経営統合に踏み切ったのも、膨らむ一方の投資負担に耐え切れなくなった側面が大きい。とはいえ、ヤフーも盤石ではない。ヤフーのサービスのうち競争力が高いのは月間150億ページビュー(PV)を誇るニュース配信サービス「Yahoo!ニュース」と、スマホ決済の「PayPay」ぐらい。

LINEと経営統合するヤフーは新サービスの投入で収益拡大を急ぐ(ヤフーニュースリリースより)

ヤフーの親会社であるZホールディングス(旧・ヤフー)<4689>の2020年3月期中間決算では、売上収益4841億円(前年同期比4.1%増)、営業利益756億円(同8.9%減)、当期利益511億円(同7.1%減)と増収減益となっている。ネイバーとしてはZホールディングスの親会社であるソフトバンクグループ<9984>の資金力に期待していると言っていいだろう。

文:M&A Online編集部

M&A Online編集部

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