11月17日に、香港に実在した九龍城砦をモチーフとしたアミューズメント施設「ウェアハウス川崎」が閉店します。2005年のオープン以来、ゲームを楽しむプレーヤー以外にもコスプレイヤーの撮影場所などとして親しまれてきました。

施設を運営するのは、ゲオホールディングス<2681>です。今期の営業利益予想は100億円。前期比36.2%減と苦境に陥っています。レンタル事業が不調となる一方で、リユース事業が好調です。2020年3月期第1四半期のリユース事業の売上高は前期比14億7200万円のプラスとなりました。

中古市場に経営資源を集中するゲオは、相乗効果が薄いアミューズメント事業の整理を進めているように見えます。

10億4200万円でウェアハウスを完全子会社化

川崎の九龍城砦「ウェアハウス川崎」
細部へのこだわりがファンに支持されていた

ウェアハウスは1979年6月に東京都足立区に株式会社シチエとして創業。レンタルビデオ店を展開しました。1986年にアミューズメント施設「ウェアハウス」事業を開始。90年代にカラオケボックス事業にも参入し、2000年に東証2部上場。2004年にゲオと資本提携しました。2010年にゲオがTOBで60%超の株式を取得。2013年に完全子会社化し、上場廃止となっています。

ウェアハウスの2013年3月期の売上高は89億9500万円、営業利益2億7000万円、最終損益は28億3000万円の赤字でした。ウェアハウスは主力のレンタル市場の市況悪化などを背景に3期連続の赤字を計上。ゲオはウェアハウスを完全子会社化して、迅速な意思決定のもとで立て直しを図ろうとしました。

しかしながら、ゲオが得意としてきたレンタル事業は苦戦が強いられています。下の表はゲオのレンタル事業の売上高とリユース事業の売上高の推移です。

▼ゲオ・レンタル事業およびリユース事業の売上高推移(単位:百万円)

決算2015年3月期2016年3月期2017年3月期2018年3月期2019年3月期
レンタル事業83,307
78,481
(6%減)
71,250
(9%減)
66,644
(6%減)
62,288
(7%減)
リユース事業32,341
36,614
(13%増)
39,621
(8%増)
45,075
(14%増)
52,493
(16%増)

有価証券報告書をもとに筆者作成

ゲオのレンタル事業は減収が続いています。全国で1000店舗以上のゲオショップを展開する企業の力をもってしても、レンタル市場の急速な冷え込みには打ち勝つことができませんでした。