販売員の派遣や什器の制作などを行うインパクトホールディングス<6067>が、監理銘柄に指定される見込みとなりました。東京証券取引所が定める期限の9月13日中に、2019年12月期第2四半期報告書を提出できなかったためです。

同社はインドのコンビニストア事業展開推進のため、Coffee Day Enterprises Limited(以下:CDEL)に28億円を投資しました。しかし、CDEL創業者・シッダールタ氏が死亡。貸付金は創業者個人の懐に入っていたことが判明し、回収が極めて困難な状況に陥ったと見られています。

東陽監査法人は回収可能性が判断できないとの主張を曲げず、今回の騒動となりました。インパクトHDは同監査法人との契約を解除。監査法人アリアを選任しました。同社は9月27日までに第2四半期報告書を提出しなければ上場廃止になるという、瀬戸際に立たされています。

インドコンビニへの期待で株価は4.7倍に

インパクトHDは2018年12月期の売上高が62億7700万円。営業利益は4億600万円でした。規模は大きくありませんが、営業利益は過去最高益を出しており、順調に成長していた会社です。

2月にインドの小売り事業構想を打ち出しました。その期待感から、1300円前後で推移していた株価は5月21日に6220円の上場来高値をつけるのです。

インド進出のパートナーに選んだ企業がCDELでした。インド最大のコーヒーコングロマリットとして知られ、世界6か国で毎年18億杯のコーヒーを販売する巨大企業です。

インパクトHDは、同社の関連会社に11億円を貸し付け、17億円を出資しました。しかし、創業者のシッダールタ氏が謎の死を遂げてしまい、投資した資金は個人の債務返済に充当されていた疑いが持たれています。