クリエイト・レストランツ・ホールディングス(HD)<3387>の勢いが止まらない。2019年6 月26 日(発表ベース)に同社として過去最高(2018年の3件)を上回る年間4件のM&Aを実施したあと、同年9月2日、9月12日に相次いで更新。年間M&A件数が6件に達した。 

2016年、2017年にゼロ件だったM&Aが2018年に3件、2019年はこれまでに6件と急増しており、この2年間のM&A件数(9件)が2017年以前に実施したM&A件数の累計(8件)を上回った。 

同社ではM&Aによる2020年2月期の業績に与える影響については精査中としているが、当初の見込みよりも増収増益になることは間違いない。 

2020年2月期は大幅な増収増益に

クリエイト・レストランツ・HDは7月12日に、2020年2月期の業績見通しを売上高1300億円、営業利益は67億円に上方修正した。売上高は前年度比9.0%の増収、営業利益は同68.6%の増益となる。 

このあと9月に2度のM&Aを実施した結果、売上高、営業利益ともにさらに伸長する見込みだ。 

9月2日に買収したのは北関東を中心に和食レストラン「いっちょう」を展開するいっちょう(群馬県太田市)で、和食レストランを「いっちょう」を中心に40店舗、焼肉「萬家」5店舗を運営している。2018年9月期の売上高は113億円3300万円で、営業利益7億9500万円。 

9月12日に買収したのは米国でイタリアンレストラン「イルフォルナイオ」を展開する米Il Fornaio (America) LLC(カリフォルニア州)で、カリフォルニア州など3州で20店舗を運営している。2018年12月期の売上高は1億1370万ドル(約121億円)で、営業利益は790万ドル(約8億円)。 

株式の取得日はいっちょうが10月1日付で、Il Fornaioが9月30日付のため、実際に業績に影響が表れるのは5カ月分のみ。この分を単純に加えると、クリエイト・レストランツ・ホールディングスの2020年2月期の売上高は1397億6300万円、営業利益は73億6400万円となる。この数字は前年度と比べると、17.2%の増収、85.3%の営業増益となる。 

当然買収に伴う経費が発生するほか、PMI(M&A成立後の統合プロセス)の過程で経費が膨らことや、両社合わせた買収金額が150億円ほどのため、この分の金利負担アップなども見込まれる。 

クリエイト・レストランツ・HDは寿司の「雛鮨」、しゃぶしゃぶ、すき焼きの「しゃぶ菜」、イタリアンの「TANTO TANTO」、しゃぶしゃぶ、日本料理の「吉座」など、さまざまな飲食店を展開しており、9月に実施した両社の買収でさらに幅が広がった。 

快調に走り続けるクリエイト・レストランツ・HD。果たして、2020年2月期は、どのような数字に落ち着くのか。また、さらなるM&Aは年内に実現するのか。注目が集まる。

件数主なM&A
 1      2007 クリエイト吉祥がグループ入り
 2 2012 ルモンデグルメがグループ入り
 3 2013 SFPダイニングがグループ入り
 4 2013 イートウォークがグループ入り
 5 2014 YUNARIがグループ入り
 6 2014 上海美食中心がグループ入り
 7 2015 KRホールディングスがグループ入り
 8 2015 アールシー・ジャパンがグループ入り
 9 2018 ルートナインジーがグループ入り
 10 2018 クリエイト・ベイサイドがグループ入り
 11 2018 遊鶴がグループ入り
 12 2019 木屋フーズがグループ入り
 13 2019 ジョー・スマイルがグループ入り
 14 2019 クルークダイニングを子会社化
 152019西洋フード・コンパスグループからゴルフ場内のレストラン運営事業を取得
 162019 北関東で和食レストランを展開する「いっちょう」を子会社化
 172019 イタリアンレストランを展開する米イルフォルナイオを子会社化


文:M&A Online編集部