こうした状況を踏まえ、帝人は米国に炭素繊維の工場を新設し、航空機や自動車向けの供給能力を高める。三菱ケミカルも炭素繊維工場を建設する。もちろん、東レも2017年に炭素繊維の減産を打ち切り、米工場の稼働にも前向きだ。
これら日本メーカーによる設備投資やM&Aの競争は今後も加熱するものとみられる。当面はつばぜり合いが続くだろうが、いずれどこかが抜け出すはずだ。航空機や自動車向け需要が爆発した時に、上昇気流に乗れるのはどこなのか...
米トイザラスが2018年3月15日、米国内の全735店を閉鎖し、米国事業の清算に踏み切った。トイザラスはアマゾンをはじめとするインターネット通販に顧客を奪われ、業績が低迷した。こうした事情は日本も同じ。日本トイザらスも同じ運命をたどるのだろうか。
東芝が主力銀行の三井住友銀行元副頭取で、大手投資ファンドの英CVCキャピタル・パートナーズの日本法人会長を務める車谷暢昭氏を会長に迎える人事を固めたことが明らかになった。さて、このCVCキャピタル・パートナーズとは。
新型「iPhone SE」が、早ければ2018年3月にも投入される予定だ。市場は低価格指向が強く、機能向上した廉価版「SE」が大ヒットする可能性も高い。そこで注目されるのはジャパンディスプレイ(JDI)の業績。実は「SE」の売れ行きは、JDIの行く末を左右するというのだ。