AIが化粧指南

 資生堂<4911>は2017年11月7日、米子会社のシセイドウ アメリカズ コーポレーションを通じてAI(人工知能)開発を手がけるギアラン(GIARAN)を買収した。ギアランは米ノースイースタン大学出身の研究者が立ち上げたベンチャーで、ビッグデータやAR(拡張現実)といったAI技術を駆使したデータマイニングや予測モデリングなどの新しいアルゴリズムを開発している。資生堂は同社のディープラーニング(深層学習)技術を生かし、個人に合わせたバーチャルなメーキャップ体験や肌色判定などによる化粧品や化粧法を提案する方針だ。

ビッグデータを新製品開発に活用

 ジル・スカラマンドル資生堂グローバル・メイクアップ・センター オブ・インテリジェンス プレジデントは「消費者がAI技術で商品を試すと同時に、さまざまな肌の色や顔の骨格、好まれる色などがビッグデータとして蓄積できる。こうしたデータを新商品開発などに生かす」と意欲を燃やす。AI導入によって化粧品の個別提案だけでなく、売れ筋をつかむための精度の高いマーケティングへの活用にも期待をかけているようだ。