廉価モデルの新モデルで液晶が延命

 米アップルの「iPhone SE」の新モデルが2018年前半に発売されるとの情報が流れている。2016年3月に初代の現モデルが発売された当初は「旧型のiPhone 5sを焼き直しただけの低価格版」と評価は低かった。が、カメラやCPUなどのスペックが当時の最新機種だった「iPhone 6s」と同等だったこともあり、発売から1年経過したにもかかわらず2017年の国内スマートフォン販売台数で第3位に入るという人気商品になっている。

 そのSEの次期モデルについては機能向上はあるが、大幅な変更はないとの予想が大半だ。性能としては「iPhone 7」と同等に引き上げられそうだが、「iPhone X」に搭載された有機ELディスプレーの採用は見送られる可能性が高い。そうなると一息つけそうなのが、国産ディスプレーメーカーのジャパンディスプレイ(JDI)<6740>だ。

 アップルは2018年に発売する次期iPhoneシリーズで主力の2モデルに有機ELを採用し、新型SEには液晶を残す方針といわれている。つまり、新型SEや併売される従来モデルの「iPhone 8」の生産台数が増えれば、有機ELパネルの量産が実現できていないジャパンディスプレイの受注増につながるわけだ。

 追い風もある。調査会社BCNによると、2017年11月に発売されたXの売れ行きが鈍っているのだ。2017年に発売した3モデルの販売比率は、11月初旬にはXが56%、8が34%、8Plusが10%だったが、18年1月初旬にはXが25%、8が60%、8Plusが15%と逆転し、従来の液晶ディスプレーを搭載した8と8Plusが、有機EL搭載のXを引き離している。さらには現行SEに加えて、旧モデルとなる7シリーズの販売も堅調だ。