さらに生産増強のためにM&Aを駆使する動きも出てきた。三菱ケミカルは2017年にイタリアの炭素繊維強化プラスチック製の自動車部品メーカーであるC.P.Cの株式の44%を取得した。欧米市場での炭素繊維事業の拡大が目的で、自動車の軽量化に向け炭素繊維部品を積極的に売り込んでいく。同社は合併前の三菱レイヨンが2017年に米国の炭素繊維メーカーであるSCFと、米国の炭素繊維部品メーカーであるGeminiを買収するなどM&Aに前向きで、今後も海外企業の買収などの可能性は高そうだ...
無風で終わった2017年の半導体業界でのM&A。しかし、火種はくすぶっている。