■セグメント別売上推移

(スタートトゥデイ平成28年3月期 通期決算説明会資料より)

 次のM&Aは13年8月。ネットショップ作成サービス「STORES.jp」を運営するブラケットを株式交換により全株式を取得(約6億5千万円)し、完全子会社化した。この提携により、STORES.jpでストアを開設しているファッションブランドがZOZOTOWNへの出店を希望する場合、あるいは逆にZOZOTOWNに出店しているブランドが自社オンラインストアをSTORES.jp上で開設希望する場合、いずれも商品・在庫情報を連携した上で各サイトに簡単に出店ができ、在庫ロスによる機会損失を抑えることも可能となった。13年7月の買収当時は約4万店だった利用者は、14年7月に10万ストアを突破、15年2月には20万ストアを突破し、急拡大している。

 さらに1年後の14年7月、スマートフォンやタブレット向けのアプリケーション開発やシステム開発事業を行っているヤッパを株式交換で子会社化(約9億円)。ヤッパは900 誌以上の電子雑誌を扱う書店として知られる「マガストア」を主力サービスとして展開していた会社である。その後ヤッパの社名を「スタートトゥデイ工務店」に改め、スタートトゥデイ及びヤッパのエンジニア、デザイナー100名以上を集約し、スタートトゥデイグループが手がけるプロジェクトのシステム開発・WEBデザイン、CRMに取り組んでいる。技術陣を一社に集約することで、ZOZOTOWNやWEARをはじめ各プロジェクトをより効率的に推進できるようになり、さらに両社のノウハウ共有により、エンジニア・デザイナーの更なる技術向上が期待される。

 そして15年3月にはECサイト構築などを手掛けるアラタナを株式交換により買収(約30億円)し、完全子会社化した。多様化するニーズに対応するためEC支援事業を強化することが目的のようだ。アラタナは宮崎を拠点に、国内800以上のECサイト構築などを手掛けてきた。一方、スタートトゥデイは7年近く自社EC支援事業を手掛けており、立ち上げ当初はZOZOTOWNの物流やシステムなどのインフラが使えることを価値として、数十のサイトを立ち上げてきた。

 昨今EC立ち上げサービスはコモディティー化し、価格競争が始まっている。そのため、ZOZOTOWNのインフラの枠にはまらないニーズも出てきていた。アラタナの加入により、パッケージ型で低価格のSTORES.jpと、顧客ニーズにきめ細かく対応できるアラタナタイプとの2枚看板で対応することとした。ZOZOTOWNで構築してきたEC運営ノウハウおよび、アラタナが持つECソリューションの相互連携を行うことで、EC支援事業のさらなる拡大成長が見込まれる。