新型コロナウイルスの影響で利用者が減少するなど厳しい状況に陥っていたゴルフ業界に明るさが戻りつつあるようだ。

全国に141コース(18ホール換算で173コース)を展開するパシフィックゴルフマネージメント(PGM、東京都台東区)が毎月公表している営業状況によると、2020年7月以降は前年同月比の落ち込み幅が減少しており、中古クラブなどの販売を手がけるゴルフ・ドゥ<3032>では2020年6月以降の全店舗(直営19店、フランチャイズ58店)の既存店売上高が前年同月の実績を上回っている。

同社は11月にフランチャイズ店を運営するゴルフ・ドゥ九州(熊本市)から6店舗を取得し、直営事業を強化する。併せて直営事業の拡大を背景に仕入れ先企業との関係を強化するなどの積極策を展開するという。

ゴルフは屋外で少人数(4人以下)が離れてプレーするスポーツであり、移動も自動車を利用するケースが多いため、新型コロナウイルスの感染リスクは低い。

ゴルフ場はコロナ以前から高齢化に伴う利用者の減少が続いており、厳しい経営環境にあったところにコロナ禍に見舞われたわけだが、新型コロナウイルスがもたらしたニューノーマルは今後、ゴルフ場にとってプラスに働く可能性もありそうだ。

6月以降は前年実績超え

PGMの2020年4月以降の月次の営業実績を見ると、4月、5月は前年同月比50%台、6月は同70%台で推移し、第1四半期の平均は同63.4%にとどまった。

これが7月に入ると同90%台となり、8月は同107.9%と前年実績を上回った。9月は再び同90%台に戻ったものの、第2四半期の平均は同97.1%とほぼ前年並みを確保した。

一方、ゴルフ・ドゥの全店舗の既存店売上高は、2020年4月に同70%台、5月に同90%台と前年実績を割り込んだものの、6月以降は同100%を上回っており、上半期の売上高は同104%となった。

ゴルフ・ドゥ九州から譲り受ける6店舗の2020年3月期の業績は売上高が5億2800万円、経常利益は2200万円で、同社ではこの事業譲受で九州での直営事業の営業基盤が確立でき、西日本での営業力の強化が見込まれるとしている。

2021年3月期の業績予想は未定

PGMの持ち株会社である平和<6412>、とゴルフ・ドゥの両社は、2021年3月期については新型コロナウイルスの影響で合理的な算定が困難として業績予想を未定としている。

2021年3月期第1四半期では平和のゴルフ事業は売上高150億100万円(前年同期比36.9%減)、営業損失5億300万円(前年同期は営業利益56億6100万円)で、ゴルフ・ドゥは売上高11億900万円(同8.9%減)営業利益700万円(同53.1%減)だった。

回復基調に入った7-9月の第2四半期の数字はどの程度上向くのか。ナイスショットは見られるだろうか。

文:M&A Online編集部