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コロナ禍で「ラーメン」も撃沈 倒産や閉店が相次ぐ 山場は来年前半か

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写真はイメージです

新型コロナウイルスの影響で苦境に陥っている飲食業の中にあって根強い人気を誇っていたラーメンだが、さすがに今回のコロナ禍は避けることができなかった。

虎杖東京(東京都中央区)、長浜将軍(福岡市)といった有名店をはじめラーメン店の倒産が相次いでおり、帝国データバンクの調べでは2020年1-9月のラーメン店の倒産件数は34件に達した。

幸楽苑ホールディングス<7554>、JBイレブン<3066>などの大手のチェーン店でも店舗閉鎖に踏み切るなど新型コロナウイルスが色濃く影を落としている。経済産業省の調査によると、全国にラーメン店はおよそ1万8000店あり、競争が激しいことに加え、原材料費や人件費などの上昇などで経営は至って厳しい状況にある。

コロナ禍の中、このままラーメン店は減り続けるのだろうか。

倒産が過去最高を更新

2020年7月に倒産した虎杖東京は、チーズカレー担々麺などの変わり種で注目を集めていたが、新型コロナウイルス感染症の拡大で、来店客数が減少していた。

同年4月に倒産した長浜将軍は、豚骨スープの九州ラーメンを提供していたが、業績が悪化していたところに、新型コロナウイルスが追い打ちをかけた。

新型コロナウイルス感染症の拡大で臨時休業を余儀なくされた店舗は多く、両店同様に倒産に追い込まれるラーメン店が増加している。

帝国データバンクによると過去20年のラーメン店の倒産は2019年の36件が最多で、2020年1-9月の倒産件数は、過去最多まであと2件のところにまで迫っており、2020年通期では過去最多を更新する公算が高いという。

チェーン店の閉店も  

幸楽苑ホールディングスは2020年1月に、2019年12月から2020年4月までに低収益店 51 店の閉店や業態転換を行うと発表した。

閉店は人手不足の解消や全体収益率の向上、物流網の見直しによるトータルコストの圧縮など抜本的構造改革の足がかりとなる施策と位置付けていた。

その後、2020年8月に発表した2021年3月期第1四半期(4-6月)決算では、新型コロナウイルスの影響もあり、直営の店舗数は前年同期比77店減少し417店となっている。

ラーメン店「一刻魁堂」などを運営するJBイレブン<3066>は2020年6月に、翌7月から全92店中収益の改善が見込めない6店ほどを順次閉店すると発表した。

新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、先行きの見通しが立たないため経営の合理化に踏み切ることにしたものだ。 

一方でコロナ禍の中、ラーメン店事業の強化に乗り出した企業もある。グルメ杵屋<9850>は2020年4月にラーメン店などを運営する雪村(茨城県土浦市)を買収し、2018年10月にグループ化したラーメン店運営の壱番亭本部(茨城県筑西市)とともに事業拡大に取り組んでいる。

ラーメンは年齢や性別などにかかわらず広く親しまれている国民食の代表的存在だけに、コロナ禍で一時的に客足が鈍っても、自粛ムードが和らげば需要が回復する可能性は高い。新型コロナウイルス向けのワクチン接種の実施が見込まれる2021年前半が倒産や閉店の山場となりそうだ。

文:M&A Online編集部

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