海外M&Aに積極的

日清製粉は2012年に全米9位の製粉会社でパスタやベーカリー製品などの各用途向け小麦粉を主体に事業展開しているMiller Milling Companyを完全子会社化した。取得価額は1億2200万米ドル(当時のレートで約98億円)だった。

日本にとって最大の小麦供給国である米国での小麦関連ビジネスを強化することにより、北米及びグローバル市場での製粉事業の拡大するのが狙いだ。

2013年は豪州の製パン最大手、グッドマン・フィールダーからニュージーランドの製粉事業部門・チャンピオン製粉を約33億円で取得した。

チャンピオン製粉はニュージーランドの北、南の島それぞれに工場を持ち、生産能力は計日産760トン。グッドマン・フィールダーは豪州とニュージーランドでパンを製造している。

2015年にファミリーマートの調理麺などのサプライヤーであるジョイアス・フーズ(埼玉県)の株式をファミリーマートの子会社である日本フレッシュサプライから譲り受け(保有割合65.1%)、連結子会社化した。中食・惣菜事業を強化するのが目的だ。

2018年はタイで小麦粉などの製造・販売を手がけるパシフィック製粉から、製粉工場を約18億円で取得した。日清製粉のタイでの小麦粉の生産能力は原料小麦ベースで1日当たり630トンと2.3倍に拡大する。パンや菓子向けなどの需要が増えているタイで供給体制を強化し、さらに販売を伸ばすのが狙いだ。

沿革と主なM&A
1900 群馬県館林町(現 館林市)に館林製粉を創立
1908 日清製粉を合併し、社名を日清製粉に改める
1949 東京証券取引所に株式を上場
1961 日清飼料から配合飼料の製造、研究部門を譲り受け
1965 日清長野化学の全株式を取得し、同社の社名を日清化学に変更
1987 日清フーズ、日清化学を吸収合併
1989 カナダの製粉会社ロジャーズ・フーズを買収
1999 日清テクノミックを吸収合併
1999 三幸に経営参加
2001 持株会社・日清製粉グループ本社と、事業会社・日清製粉、日清フーズ、日清飼料、日清ペットフード、日清ファルマの新体制に移行
2003 オリエンタル酵母工業の株式を追加取得し連結子会社化
2005 イニシオフーズが三幸を吸収合併
2010 オリエンタル酵母工業とNBCメッシュテックをTOBで完全子会社化
2011 阪神サイロの株式を追加取得し連結子会社化
2012 米国の製粉会社Miller Milling Company, LLCを買収
2013 グッドマン・フィールダーからニュージーランドの製粉事業部門・チャンピオン製粉を買収
2016 ジョイアス・フーズを子会社化
2018 タイの製粉会社パシフィック製粉から製粉工場を取得
2019 豪州の製粉会社Allied Pinnacle社を子会社化